こんにちは下野です。
先日、動画サイトを見ていたら
面白い動画を見つけました。
有名人になりたいと願う平凡な男子学生が、
セレブのふりをしてタイムズ・スクウェアを歩くというものです。
彼はボディーガード役やパパラッチ役などを揃え、
また計画を知る人たちは、一言も彼が有名人だということを口にすること無く
「彼は有名人だ!」という雰囲気を作り出しました。
何も知らない人たちは、その雰囲気だけで有名人だと勘違いし、
一緒に写真を撮ったり、インタビューに回答したりと
実験は大成功に終わるといったものです。
なんかこんな実験の事を、
大学生の頃に心理学の講義でやったような思い出があります。
それにしても、ヒトって面白いなぁと思いましたね。
興味がある方は一度見て下さい。
→http://www.youtube.com/watch?v=XYU1a0lTTTw
では『難経』の記事に参ります。
【原文】
三十五難曰、五蔵各有所、府皆相近。
而心肺独去大腸、小腸遠者、何也。
然。
経言心栄肺衛、通行陽気、故居在上。
大腸小腸伝陰気而下、故居在下。所以相去而遠也。
又諸府者、皆陽也、清浄之処。
今大腸小腸胃与膀胱、皆受不浄、其意何也。
然。
諸府者、謂是非也。経言、小腸者、受盛之府也。
大腸者、伝瀉行道之府也。
胆者、清浄之府也。
胃者、水穀之府也。
膀胱者、津液之府也。
一府猶無両名。故知非也。
小腸者、心之府。
大腸者、肺之府。
胆者、肝之府。
胃者、脾之府。
膀胱者、腎之府。
小腸謂赤腸、大腸謂白腸、胆者謂青腸、胃者謂黄腸、
膀胱者謂黒腸。下焦之所治也。
【現代語訳】
五臓それぞれに腑があり、互いに近い場所にあるが、
なぜ心と肺は大腸と小腸から離れた場所にあるのか。
答え。
医学経典には、心は営を、肺は栄を主り、
陽気を運行するものであるため、心と肺は上に位置し、
大腸と小腸は陰気を下に伝えるものなので下に位置する。
そのため心・肺と大腸・小腸の距離は離れていると述べられている。
全ての腑は陽に属しているため、
本来は清浄な部位のはずだが、
大腸・小腸・胃・膀胱には不浄なものを貯蔵するが、
これはどういうことなのか。
答え。
全ての腑が清浄であるというのは誤っている。
医学経典には
小腸は受盛の腑、
大腸は伝導の腑、
胆は清浄の腑、
胃は水穀の腑、
膀胱は津液の腑であると述べており、
一つの腑に二つの名称がつくことはない。
それ故に、全ての腑が清浄であるという説は間違っている。
小腸は心の腑、
大腸は肺の腑、
胆は肝の腑、
胃は脾の腑、
膀胱は腎の腑であり、
小腸は赤腸、大腸は白腸、胆を青腸、胃を黄腸、膀胱を黒腸と言う。
これらは下焦の気が管轄している。
【解説】
当難では、六腑の機能と臓腑の相互関係を論じている。
・臓腑の位置について
臓腑は表裏関係を成す関係から
互いが近くに位置すると思ってしまうが、
実際はその機能によって位置する場所に差が生じると考えられている。
ここでは心・肺と小腸・大腸の位置が、
なぜその他の臓腑に比べて離れているのかと問うている。
心・肺は陽気を主っているので上焦に位置し、
小腸は胃から下る糟を膀胱と大腸へ分け、
大腸は小腸より受け取った糟を体外へ出す働きをしており、
共に下へ向かう働きをするので下焦に位置しているとされている。
・六腑の機能
当難では、六腑は陽に属し
陽は清浄な部位であるのにも関わらず、
不浄なモノ(水穀の糟)を貯蔵するのは何故かとも問うている。
六腑自体は陽に属すが、その働きは陰(水穀の消化・吸収)に属す為
本文の「諸府者、謂是非也。」と言っているのである。
六腑それぞれの働きは
小腸は受盛の腑:胃で分けられた残渣物を受け入れる。
大腸は伝導の腑:小腸から受け取った残渣物を体外に出す。
胆は清浄の腑:水穀の残渣物を運搬することはなく、清浄な清汁(胆汁)を貯蔵している。
胃は水穀の腑:飲食物を消化・吸収する。
膀胱は津液の腑:尿の溜まる所。
となる。
最後に腑を五色で表しているが、
これは五臓に属す五色を
それぞれに配したものとなっている。
<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『やさしい中医学入門』 東洋学術出版社
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『基礎中医学』 燎原書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
ヒトは周りの状況に流されやすいってことでしょうか?
「群集心理」ってよく聞きますがこれもその一部?
うちの家族が行列に並んでいたときの話ですが、後ろにオバチャンがささっと続いて並び「これ何の行列?」って聞いてきたそうです。
知らずに並んだんかーいとつっこみたくなりますが考えようによっては何の行列か調べてる間にも人がどんどん並ぶからとりあえず先に行動したのかも。
だとしたら「さすが大阪のオバチャン」です。
(ちなみに私は「まだまだ大阪のオバチャンにはなれてない」らしいです)
この映像、人間の心理を撮ってて興味深いですが「よりドラマティックに見えるよう」しっかり編集されてますね。
セレブ体験できた彼は満足だったんでしょうか。心境を聞いてみたいです。
私ならボディガードまで連れているので気になってひと目見るくらいはしますが、知らない人や本当の有名人だとしても自分が興味ない人ならそのままそこを立ち去ります。
そういう人、けっこう多いと思います。
・・・でもその場の雰囲気って案外影響力大きいので今こう思ってても実際はどうなるかわからないかも。
周りにつられてついつい買ってしまうバーゲンとか・・・
ほんと、人って面白いですね。
おコメさん
返信が遅くなりすいませんでした。
実はこの動画を紹介しておきながら、これが「集団心理」(群集心理と同じだと思います。)の実験かどうかが分かっておりません・・・
ただ、大学生の頃に同じ様な実験をした時は「集団心理」についてでしたので、同じかなと思っております。
(曖昧な回答ですいません。)
僕もどちらかと言うと、自分に興味のない(言い方が悪いですが)有名人を見ても何とも思わず立ち去ると思いますし、そういった人は多いでしょうね。
ただ僕が思うに、日本人って集団を大切にすると言いますか、周りの歩調に合わせて行動するので、そういった点からも自分が好きな有名人を見ても、
一人だとあまり行動に表さないだろうなとも思っています。
実際、新大阪駅で有名人を見ても、皆さん見て見ぬふりをして、立ち去ってから「サインもらったら良かった」や「写真撮ったら良かった」なんて言っている人を
何回も見たことがあります。
「大阪のオバチャン」って芯があるのか、ないのかよくわかりませんね。
他人とは全く違う意見を言うかと思えば、周りに影響されたりと、本当によく分かりません。