下積み修行中の冠木さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
先日、京都市の水族館に行って来ました。
公園の中にあると聞いたので、どんな感じだろうと思い行きましたが、
思った以上に大きく、驚きました★
川魚が多かった為か、「美味しそう」との声がちらほら聞こえました(笑)
確かに、「塩焼きにしたら・・・」と考えてしまう自分がいました。
魚さん、すみません(T_T)
他にも、クラゲや綺麗なお魚がたくさんおり、
イルカショー・アシカショー等もしていました。
(ちなみにクラゲの前に立っている写真のカップルは知らない人達です(^^)/)
海遊館とはまた違った雰囲気で、よかったです☆
では今回は、気・津液の相互関係についてです。
●気と津液の関係
気と津液は、主に水穀の精微などから作られ、
全身を運行しているという共通点がある。
性質や機能には違いがあり、気は陽に属し、
津液は陰に属している。
*津液には濃淡の別があり、清澄で希薄なものが「津」であり、
濁って濃密なものが「液」である。
そのうち津は主に体表の皮膚に分布し、皮毛を潤して艶やかにし、
空竅を充たし、また血脈のなかを循環して血液の一部を構成する。
一方、液は主に臓腑に浸透して内臓を潤し、骨髄と脳髄を充たし、
関節を滑らかにすると同時に皮膚と空竅を潤す。
ところで、津液全体としての属性は陰に属するので、
「陰津」「陰液」と呼び慣わしているが、
厳密にいえば津は陽に属し、液は陰に属する。
そして津液が体外に出ると、汗・涙・唾・鼻水・尿などになる。
【1】気旺生津、気随液脱 [気が盛んなれば津を生じ、気は液にしたがって脱す]
津液は脾胃によって水穀から生成される。
したがって脾胃の気が盛んであれば津液の生産性は充足するが、
脾胃虚弱になると津液は不足することになる。
また気には固摂作用があり、
津液の排泄をコントロールするように働いている。
気が虚して固摂作用が失調すると、
多汗・漏汗・多尿・遺尿といった津液の流出現象が現れる。
しかし、一方で気は津液に従属している。の影響を大きく受ける。
津液を過度に損失すると、
それに伴って必然的に気を損傷することになる。
例えば不適切な発汗や一時的に大量に発汗したときや、
多量に出血したりすると、血液が減少するだけでなく、
気も血の減少に伴って減少し、
「気随液脱」といわれる気の損失状態が引きおこされる。
大量の嘔吐や、泄瀉も、
津液を損傷するだけでなく、気に波及して気を損傷する。
【2】気能化水、水停気阻 [気は水を化し、水が停まれば気も阻滞する]
津液の生成・輸布・排泄は、
気の昇降出入の運動に基づいて行われており、
肺・脾・腎・三焦・膀胱などの臓腑の気化作用と関係している。
病理的には、気の作用が低下すると、
津液の輸布に影響をおよぼす。
例えば気化作用が失調すると水液の停留が起こり、
これが痰飲となったり、水腫となったりする。
水液の停留や、痰飲の生成は、逆に気機の流通を妨げる原因ともなる。
これは「水停気阻」と呼ばれている。
●津液病
(津液病には、津液不足と水液停滞が含まれる。)
1,津液不足証
津液不足による、全身あるいは臓腑の滋潤、滋養失調を表す。
●内因
⑴摂取と生成の不足
・・・(例えば、食生活の乱れや労倦による損傷があったり、
・・・・他の臓腑疾病などから脾胃が虚弱になれば、飲食物の摂取量が減少し、津液の生成量も減少する。)
⑵津液の大量消耗
・・・(例えば、陰虚で内熱が発生し、陰が陽を制することが出来なくなる、
・・・・津液が消耗したり外に漏出するなどして津液が消耗される。)
●外因
⑴主に暑・熱・燥・火などの温熱病邪を外感し、
それが直接津液を消失させるものと、
津液を圧迫して漏出させることによって
津液を損傷させるものとがある。
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2,水液停滞
水液をつかさどる肺・脾・腎の機能失調によって生じ、
通常、痰、飲、水腫等を形成する。
①肺の通調水道作用
1,脾が上に輸送してくる水液は、肺気の宣発機能により全身に輸送され、
・・その一部は汗となって体外に排泄される。
2,不必要な水液は肺の粛降作用により膀胱に輸送され、
・・腎と膀胱の気化作用により尿液となり体外に排泄される。
②脾の水液運化作用
吸収された水穀の精微に含まれる余った水分はこの作用により肺と腎へ送られ、
肺と腎の気化作用により汗・尿となり体外に排泄される。
このはたらきが正常であれば、水液は体内に以上に停滞することはなく、
湿・痰・飲などの病理産物も生じない。
逆に、この機能が失調すると、水液が体内に停滞し湿・痰・飲などの病理産物が生じる。
③腎の気化作用
正常な状態かでは、水液は胃に受納され、脾によって転輸され、
肺から全身に行きわたったのち、三焦を通り、清なるものは臓腑を運行し、
濁なるものは汗と尿に変化して体外に排泄される。
こうして体内の水液代謝のバランスは維持されている。
【痰と飲の区別】
痰と飲は、ともに水液の代謝障害によって形成されるものだが、
濃度や清濁のちがいによって区別される。
●痰
本来の意味では、人体の水液代謝障害により形成される粘濁の物質を指す。
痰には、病因・病理および病症面において重要な作用がある。
痰を理解するためには、次の2つの視点から認識する必要がある。
①水液代謝障害により形成される病理産物を指す。
有形の痰と無形の痰がある。
●有形の痰:気道に分泌される病理産物を指す。
すなわち咳をしたときに出る粘りのある痰液を指す。
●無形の痰:臓腑や経絡などの組織内に停滞していて
排出されていない痰を指す。
痰は、肺・脾・腎などの臓の気化機能の障害、
あるいは三焦の水道が通調しないために津液の正常な輸送と排泄に悪影響が及び、
それによって水湿が停滞し集まることにより生じる。
肺・脾との関係も密接であり、
「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といわれている。
②一種の発病因子を指す。
痰が形成されると、気機昇降の流れに従って内は臓腑、
外は筋骨皮肉といったように、
あらゆる所にいたる可能性がある。
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●飲
①水液代謝障害により局部に生じた病理産物を指す。
そうした病理的産物のうち、希薄なものを飲という。
②病症名。痰飲・懸飲・溢飲等がある。
③湯剤名。
④湯水・飲料を指す。
参考文献:
『中医学の基礎』
『中医病因病機学』
『中医基本用語辞典』
『やさしい中医学入門』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木