下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回より経穴について
自分なりにまとめて解説していきたいと思います。
先ず、解剖学的な取穴部位から始まり、取穴方法、一般的な穴性、
分かる範囲ではありますが、穴の名前の由来などを記載していきたいと思います。
正経十二経であれば本来は手太陰肺経は「中府」から始まりますが、
当ブログに関してはランダムで、載せたいものを随時記載していこうと思います。
足三里
合土穴・四総穴・下合穴
別名:下陵・鬼邪・中兪髎
取穴部位:下腿前面は犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸.
取穴方法:腓骨頭の直下と脛骨粗面下端との中間で前脛骨筋中にとり
一般的には膝を立てると取りやすいとされている.
(当院スタッフ達で撮影した取穴動画をYouTubeにてアップしておりますので御覧頂ければと思います。)
足三里の名前の由来は、
腹部の上・中・下の様々な症状を治すことから命名されたという説や、
犢鼻から下3寸にある経穴の意とされる説などがある。
穴性としては和胃・健脾・通腸導滞などの作用があり、
消化・吸収・排泄に大きく関与して、これらの異常を調える働きがある。
表裏である脾も補うことができ、
その他には、同じ陽明である大腸経とは特に繋がりが深く、
蓄膿症といった鼻の疾患にも効果がある。
また、痰湿をとり瘀を祛うなど、虚実の病証で多岐にわたり効果がある。
足三里のある胃経は経絡を通じて、
心・脾・肺・肝・胆・大腸・小腸・膈(横隔膜)とも連絡していて、
相互に影響するとされている。
例えば、胃の病変が脾や腸へと影響すれば、
脾は肝胆、腸は脾胃といった具合に順次、病証が伝搬していく形になる。
胃に根本的な原因があるなら、
胃を調えることで、周りに影響した脾や肝の疾患も癒えることになる。
余談ですが、江戸時代の俳人、松尾芭蕉の俳句の一つ、
「月日は百代の過客にして行きかふ年も又旅人也」より始まる「奥の細道」の内容の中に
「もも引の破をつづり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかかりて」
と一文があるように、
旅支度として、体調が崩れないよう予防として足三里にお灸を据えていたようです。
1689年5月16日、当時45歳で江戸から北陸・東北を巡り、
岐阜の大垣まで約2400㌔を、約半年かけて旅した記録が「おくの細道」として現代まで伝わっているそうです。
(Wikipediaより)
松尾芭蕉(1644〜1694)が活躍していた時期は江戸時代で、
2000年以上とも言われる鍼灸の歴史に比べると、それほど昔ではないですが、
鍼灸とは昔から、今以上に、当たり前の様に世間では一般的だったみたいですね。
参考文献:
『ツボ単』 株式会社NTS
『臨床経穴学』 東洋学術出版社
『経穴解説』 メディカルユーコン
『穴性学ハンドブック』 谷口書店
本多
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。