もう、何年経つか。
旧一鍼堂が火事に見舞われ、
多くのものを失った。
開業当初、
お金がなくて、自分で釘を打って
作った小さな診療所が、真っ黒のすすだらけ。
そして、消化の為の水で
これまで積み重ねたものが、
一瞬にして廃墟のようになってしまった。
火事の直後、出火もとがすぐに
べんごしを立てて、身を守ったため、
火災保険の保険金だけでは、
到底まかなえず、
大きな負債をかかえ、自腹を切ることになった。
その時に出会ったのが、
火事場を調査する、監査人。
彼は中立の立場で、火事場の現状を調べ、
保険会社に報告して、保険金が算定されるらしい。
その監査人が、自分の仕事を粛々とすすめた後、
喫茶店に連れて行ってくれて いろんな話を聞いてくれた。
今回の件はつらいだろうが、
キミは絶対に大きくなれる。
キミはそういうものを持っているから、
すぐに取り返せるからがんばりなさい。
でもな、もし どうしても今回の件で
納得がいかない気持ちがあるのなら、
しかる者を紹介するし、力になるから言いなさい
と言ってくれた。
その時は、とても辛かったが、何故か辛さよりも
何よりも、僕は、その言葉がうれしくて、
心にずっと残っていた。
あの言葉で当時の僕は、怒りも悲しみも懐に収めることが出来た。
それをずっと忘れていて、
先日、ふっと思い出した。
そして、あの監査人に手紙を送ろうと
思った。
まだまだ、いつまでも小さな自分だけども、
あの頃の自分に会ったら、
自分ながらに、がむしゃらにやってきたと自信をもって
伝えることは出来る。
あの出来事も肥やしになっている。
あの監査人に本当に感謝したい。
大きくなったら、自分で納得出来たら、
いつか会いたい。
そんなことがあったんですか。。。
色々な言葉はすっ飛ばしますが、サスガです。
有先生、
生きてりゃ
いろいろありますよ(笑)
どのようなことも時間が、
柔らかく包んでくれます。
不思議なもんですね~。
昔、我が家も火事になった事思い出しました。職場から戻ったら消防車三台も。その時、一緒に行こうと、知り合いの男性が私の手を引いてマンション中の人に土下座して謝って回ってくださったの。火事のススで全てがダメになったけど、それよりその人の心に泣きました。沢山の優しさ実感した事昨日の事のように思い出しました。人生で1番大事なこと…ありがとう!友義君のその心根が今の大成になってますね。間違いなく…
Michiさんも同じようなことがあったんすね(゚o゚;;
人一人、いろんな思いを抱えて
生きてるわけですね。
ちなみに、大成してないです。
わけわからずに息も忘れて歩き続ける
↓
少し止まって、はっと息をして周りを見渡してみた(今)
です。
これから、ようやく冷静に歩みを重ねる事が出来るかなというレベル。