どうも、新川です。
今夏から、
家のベランダで、
『ゴーヤ』などの栽培を始めました。
このゴーヤくん達、
一人前になるまで、
なかなかの苦労がありまして、
初めて収穫した時は、
純粋に嬉しくなりました。
手のかかった分だけ、
かわいいものです。
後日、スーパーのゴーヤをみた時、
あまりの立派さにびっくりしました。
農家の方々、すごいです!
でもうちのも
(だいぶ)小さいけど負けてないぞ(笑)
・
さて今回は、
厥論篇についてです。
今回は、厥論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。
【厥論篇 四十五】
[厥]
病証:
卒倒、人事不省、四肢が氷のように冷たい
軽症の場合は徐々に蘇生し、
重篤なものは覚醒しないままついに死亡する。
病因:
【実証】
多くの場合、情志の失調により肝陽上亢となるか、
あるいは飲食の不摂生のため、食物が積滞・内停し、
気機が逆上することで、血が気に従って上逆し、
さらには気逆に痰・食を挟んで身体上部を壅滞する結果、
清竅が養われず発症する
【虚証】
多くの場合、身体の気虚により気虚下陥・清陽不昇となるか
あるいは病により、気血が損傷を受けたり、
また出血後に気血が上に達しないため、清竅が養われず発症する
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黄帝が問う。
「厥病には寒があり熱があるが、
これはどのようにして形成されるのか。」
岐伯が答える。
「陽気が下の方で衰えると『寒厥』が発生します。
陰気が下の方で衰えると『熱厥』が発生します。」
●寒厥
「寒厥は何が失調して起こるのか。」
岐伯がいう。
「前陰部は宗筋が集まっている所で、
足の太陰脾経と足の陽明胃経が会合する場所でもあります。」
一般に、春夏は陽気が多くて陰気が少ない時期で、
秋冬は陰気が盛んで陽気が衰える時期です。
もしある人が体質の強壮なのにまかせて、
陽気がすでに衰えた秋冬の時期に、
妄りに〔房事によって〕身体を損なうと、
下部に内蔵されている腎気が上に向かって浮上し、
上焦の陽気と相争って陽気は回復することができなくなります。
陰精の気が漏泄し、陽虚陰盛となるので、
陰寒の邪気がこれに従って上逆し、寒厥となるのです。
蔵府経絡の気は、
中焦の脾胃の働きによって産生されます。
今妄りに消耗すると、
寒が内から発生し、中焦の脾胃で水穀を腐させる陽火の力が不足して、
水穀の気が経絡を浸透、営養することができなくなります。
その結果として陽気は日ましに損耗され、陰気だけが残るので、
手足は冷えてくるのです。」
●熱厥
黄帝がいう。
「熱厥はどのようにして形成されるのか。」
岐伯がいう。
「酒が胃に入ると、脾から経脈に行かないで、衛気から皮膚の経脈に行きます。
そこで飲酒の後では経脈の血液が充満し、経脈はかえって空虚になります。
脾の機能は、胃を助けて津液を輸送することですが、
酒を飲み過ぎると、脾の輸送の機能が障害されて陰気が虚します。
陰気が虚すると、これに乗じて陽邪が脾に集中し、〔鬱滞して〕宣散できません。
酒気と穀気とがぶつかり合って熱を醸し出し、
熱が中に盛んとなって全身に発熱し、
内熱のために小便の色が赤くなります。
酒の気は陽気が盛んで猛々しいので、
胃気が必ず損傷され、陰虚陽盛となって、
陽気が独り盛んとなるので、手足が熱くなるのです。」
黄帝がいう。
「厥病には人に腹満を起こさせるものもあり、
あるいは人を突然に人事不省にさせて、
半日から長い場合には一日中も覚醒させない場合もあるが、
これはどうしてなのか。」
岐伯がいう。
「陰気が上部だけで盛んになっていると下部が虚します。
下部が虚すると腹部脹満が発生します。
陽気が上部で一方的に盛んになっていると、
下部の気もそれに併せて上り、
正常でない気が上逆することになります。
上逆すれば陽気が乱れ、陽気が乱れると突然に人事不省になるのです。」
黄帝がいう。
「よくわかった。」
「六経の厥病の病状を聞きたい。」
岐伯がいう。
「・太陽経の厥病
→上では頭部が腫れて重くなり、
下では足が動かなくなり、目がくらんで卒倒します。
・陽明経の厥病
→癲疾となり、精神錯乱して大声をあげて走ろうとしたり、
腹部が脹満して寝られなかったり、
顔が真っ赤に熱したりで心が清澄ではなく、
幻覚を起こしてわけの判らないことを口走ったりします。
・少陽経の厥病
→突然に耳が聞こえなくなり、頬部が腫れて熱を持ち、
脇が痛み、両大腿を動かせなくなります。
・太陰経の厥病
→腹部が脹満し、大便が気持ちよく出ないで、
食欲がなく、食べればすぐに吐き、横になることもできません。
・少陰経の厥病
→口が渇き、小便が赤く、
腹が張り、心臓部が痛みます。
・厥陰経の厥病
→下腹が腫れて痛み、腹が脹満し、大小便が出にくく、
寝るときには膝を曲げたがり、外陰部が萎縮して腫れ、
足の脛の内側に熱を持ちます。
これらの厥病ではすべて、実証に対しては瀉法を用い、
虚証に対しては補法を用います。
実でもなく、虚でもなく、その本経が自分から病を生じて病んでいるものは、
他経の虚実の影響を受けたものではないので、
その本経の兪穴を刺せばよいのです。」
「・足太陰脾経の厥逆
→下腿がひきつれ、心蔵部の痛みが腹にまでひびきます。
その適応の経脈を治療します。
・足少陰腎経の厥逆
→腹部が虚満し、嘔吐し、清水の様な便が下ります。
その適応の経脈を治療します。
・足厥陰肝経の厥逆
→腰が引きつれて痛み、腹部が虚満し、小便が出なくなり、うわごとをいいます。
その適応の経脈を治療します。
もし太陰、少陰、厥陰の三陰経が同時に厥逆すると、
大小便は不通となり、手足も逆冷して、三日目には死亡します。
・足太陽膀胱経の厥逆
→身体が硬直して昏倒し、
血を吐き、鼻血が出やすくなります。
その適応の経脈を治療します。
・足少陽胆経の厥逆
→筋骨関節が不自由となり、そのため腰が動かせず、
首が回らなくなります。
もし腸の膿癰が併発すると、不治の重症です。
また驚いてびっくりするようなことがあると、死ぬことがあります。
・足陽明胃経の厥逆
→呼吸が苦しくなって咳こみ、
身体中が熱くなり、驚きやすくなり、鼻血が出て吐血します。」
・手太陰肺経の厥逆
→胸腹が虚満の状態で咳が出て、涎沫をよく吐きます。
その適応の経脈を治療します。
・手の心主、厥陰心包絡と手少陰心経の厥逆
→心蔵部が痛んで咽喉にまで及び、
身体中が熱くなります。
これは治療しえない死症です。
・手太陽小腸経の厥逆
→耳が聞こえなくなり、
涙が流れ出て、頚は後ろに回らなくなり、
腰は前後に屈伸できなくなります。
その適応の経脈を治療します。
・手陽明大腸経と手少陽三焦経の厥逆
→喉痺となって咽喉が腫れふさがり、
項頸部が硬直します。
その適応の経脈を治療します。」
黄帝問曰、厥之寒熱者、何也。
岐伯対曰、陽気衰於下、則為寒厥、陰気衰於下、則為熱厥。
帝曰、熱厥之為熱也、必起於足下者、何也。
岐伯曰、陽気起於足五指之表、陰脈者、集於足下而聚於足心。故陽気勝、則足下熱也。
帝曰、寒厥之為寒也、必従五指而上於膝者、何也。
岐伯曰、陰気起於五指之裏、集於膝下而聚於膝上。故陰気勝、則従五指至膝上寒。其寒也、不従外、皆従内也。
帝曰、寒厥何失而然也。
岐伯曰、前陰者、宗筋之所聚、太陰陽明之所合也。
春夏則陽気多而陰気少、秋冬則陰気盛而陽気衰。
此人者質壮、以秋冬奪於所用、下気上争不能復。精気溢下、邪気因従之而上也。
気因於中。陽気衰、不能滲営其経絡。陽気日損、陰気独在。故手足為之寒也。
帝曰、熱厥何如而然也。
岐伯曰、酒入於胃、則絡脈満而経脈虚。脾主為胃行其津液者也。陰気虚則陽気入、陽気入則胃不和。
胃不和則精気竭、精気竭則不営其四支也。此人必数酔、若飽以入房、気聚於脾中不得散。酒気与穀気相薄、熱盛於中。
故熱遍於身、内熱而溺赤也。夫酒気盛而慓悍、腎気有衰、陽気独勝、故手足為之熱也。
帝曰、厥或令人腹満、或令人暴不知人、或至半日、遠至一日乃知人者、何也。
岐伯曰、陰気盛於上則下虚、下虚則腹脹満。陽気盛於上則下気重上、而邪気逆。逆則陽気乱、陽気乱則不知人也。
帝曰、善。
願聞六経脈之厥状病能也。
岐伯曰、巨陽之厥、則腫首頭重、足不能行、発為眴仆。
陽明之厥、則癲疾欲走呼、腹満不得臥。面赤而熱、妄見而妄言。
少陽之厥、則暴聾、頬腫而熱、脇痛、䯒不可以運。
太陰之厥、則腹満䐜脹、後不利。不欲食。食則嘔、不得臥。
少陰之厥、則口乾溺赤、腹満心痛。
厥陰之厥、則少腹腫痛、腹脹、涇溲不利。好臥屈膝、陰縮腫、䯒内熱。盛則写之、虚則補之。不盛不虚、以経取之。
太陰厥逆、䯒急攣、心痛引腹。治主病者。少陰厥逆、虚満嘔変、下泄清。治主病者。
厥陰厥逆、攣腰痛、虚満前閉、譫言。治主病者。
三陰倶逆、不得前後。使人手足寒、三日死。
太陽厥逆、僵仆、嘔血善衄。治主病者、
少陽厥逆、機関不利。機関不利者、腰不可以行、項不可以顧。発腸癰、不可治。驚者死。
陽明厥逆、喘咳身熱、善驚衄嘔血。
手太陰厥逆、虚満而咳、善嘔沫。治主病者。手心主少陰厥逆、心痛引喉、身熱、死不可治。
手太陽厥逆、耳聾泣出、項不可以顧、腰不可以俛仰、治主病者。
手陽明、少陽厥逆、発喉痺。嗌腫痓、治主病者。
参考文献:
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『素問ハンドブック』 医道の日本社
新川
こんにちは。
素敵なフォルムのゴーヤくんですね (*^。^*)
自家製のお野菜で食卓を彩ると、より一層おいしくなりそうですね ♪
ご報告ですが、
先日、治療していただいた日から変化がありました。
「汗が減りました!」
夏なので多少の汗は出ますが、汗の出方が全然ちがい、かなり減りました。
おかげ様で気持ち良~く過ごしています。
ありがとうございました! m(__)m
かんころもち さん
こんにちは。
施術後の御体の状態を御報告頂きまして、
ありがとうございます!
さらに変化が出てくるよう、
引き続き診させて頂きます。
『ゴーヤ』くんへのコメントありがとうございます(笑)
身の回りのものを
自分でつくりだすというのはなかなか大変ですが、
これからも続けていきたいですね。
新川