こんにちは、為沢です。
バナナです。
故アンディー・ウォーホル氏によるヴェルヴェッツの
バナナジャケットを意識して描いてみたりしました。
バナナは清熱潤肺、清熱解毒、潤腸通便の働きがあります。
暑い熱帯域の人はバナナを食することによって
体内から熱を冷まして体調を調えているわけです。
これをTVで寒い北国の人が見て
「健康に良いんだ!」と思い食生活に取り入れたとしても、
地域による食文化の違いから体質に合わないことがあります。
一時期バナナがえらい流行りましたが
結局、体質により合う合わないの違いがあるので
健康に良いと謳っている流行りの食物には気をつけて下さい。
(バナナはこの後、美味しく頂きました 笑)
では、今回の傷寒論は弁太陽病脈証并治(中)八十六章と八十七章。
それぞれ発汗の禁忌例を詳しく述べております。
弁太陽病脈証并治(中)八十六章
衄家、不可發汗、汗出必額上陥、脉急緊、直視不能眴不得眠。
和訓:
衄家は発汗すべからず。汗出ずれば必ず額上陥り、
脉急緊、直視して眴くこと能わず、眠るを得ず。
衄家とは平素から鼻出血がある人を言い、
衄家の人は、上方が虚して陰血不足となっている。
汗は血中の津液が体表に蒸出されてできたもので、
汗血同源のため、血虚の人に発汗させると陰血の不足を招く。
・汗出必額上陥、脉急緊、直視不能眴不得眠
額・鼻・目の間の眉間には、三陽が互いに交差しているところ。
衄家は上方の陰血が虚しているので、発汗法で汗を出せば
三陽経の血脈が上方を潤すことができず、この部分が凹み、筋脈の急緊、
一点を凝視して眼球を動かせない等の症状が現れる。・
提要:
衄家の者には発汗法を禁ずると述べている
訳:
平素からよく鼻出血をする患者に、発汗法を用いてはならない。
誤って発汗させると額の皮肉が陥凹し、筋脈はひきつれ、
両眼球は固定して敏捷に動かず、安眠できなくなる。
八十七章
・
亡血家、不可發汗、發汗則寒慄而振。
和訓:
亡血家は、発汗すべからず。発汗すれば則ち寒慄して振う。
亡血家とは、平素から失血があるような病人のこと。
気は血の師であり、血は気の母である。
久病で長く陰血が虚している病人は、
陰陽・気血どちらも虚しているので発汗法を用いてはならない。
もし発汗法を用いると、津血がさらに少なくなり流れが滞り、
陽は汗とともに流れ、陰陽気血が衰え弱って温煦濡養の働きが失われるので
寒気を恐れて嫌い、身体がガタガタと震えるのである。
提要:
亡血家には発汗法を禁ずると述べている
訳:
平素から失血がある患者の場合、発汗法で治療してはならない。
もし誤って発汗させると、胸の中に悪寒を感じて戦慄して身体がふるえる。
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
生薬イメージ画像:
『中医臨床家のための中薬学』 医歯薬出版株式会社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。
為沢
先生、絵がとてもお上手なんですね。すごい。
haru☆aiさんへ
絵は見るのも描くのも好きです。
独特の発想力がないため写実的な絵しか描けませんが
時間があれば、いろんな画法を勉強したいなと思ってます。
何か描けたらまた御紹介しますね。
コメント、ありがとうございます☆