下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


神戸にて
神戸にて

木村です。
出不精の私ですが、
先日友人と3人で神戸に行って参りました。
買い物が目的のはずが、
女3人寄れば姦しとはよく言ったものです。
歩いてはしゃべり、見ては感想や意見を言い合い、
また、どちらかというと飲食店でのトークがメインの様でした。
でも外に出ることにより、
新しい発見や楽しい出会いなどがありました(笑)
今後は少し家から出て見知らぬ地へ足を運ぼうかと思います。




食薬の性能

五味

1、五味
五味とは酸、苦、甘、辛、鹹という五種類の味を指しています。
五味には実際の味と異なるものがありますが、
そのものがもっている実際の味だけでなく
使用してから表われる効果により
味を決めたものも含めています。
その為、五味の定義はそのものの治療効果をまとめた結果であります。
故に、食薬の本当の味と異なる味の記録に当たることがあるので
注意すべきであります。

酸味:酸味には酸味と渋味があります。
多汗・心悸・慢性の咳・下痢・頻尿・遺精などの慢性的な症状を収めさせ〔収斂〕、
固める(固澁)働きがあります。
また、唾液の分泌を促進する作用もあります。
〔例〕梅・柿・茶・五味子・酢

苦み:苦みの食薬は瀉下・乾燥・堅陰の作用があります。
「瀉下」とは排泄の意味で、肺気を粛降させ、咳・咳嗽を治療する働きや
発熱・口内炎・排尿痛・血尿を清める働き、便を排泄させる作用があります。
〔例〕杏仁・桔梗・苦瓜・山梔子(くちなし)・アロエ
「燥湿」という湿を乾燥させる働きがあります。
体内の津液の代謝がわるくなり、むくみ、尿の出が悪い、下痢、痰などの症状が現れます。
苦味はこの様な湿を乾燥させる力を持っています。
〔例〕陳皮・黄廉・らっきょう・ジャスミン
「堅陰」とは、苦寒の食薬によって体内の熱を清め、陰液を保つという意味であります。
〔例〕たんぽぽ・苦瓜・茶葉

甘味:虚弱を補い(補虚)、脾胃を調和し(和中)、痛みを緩和する(止痛)、作用があります。
〔例〕蜂蜜・竜眼肉・大棗・りんご・葡萄

辛味:寒気を発散し(散寒)、気を巡らせ(行気)、血を循環させる(活血)作用があります。
〔例〕唐辛子・生姜・菊・ニンニク・酒

鹹味:塩味であります。瘤・塊のような堅いものを和らげ(軟堅)、散らす(散結)
排泄(瀉下)の作用があります。

〔例〕昆布・海藻・海苔・くらげ・里芋・貝母・栝楼(カロ)

食薬の中で、芳香性をもっているものもあります。
例えば薄荷・紫蘇・バラ・ジャスミン・肉桂などがあります。
この類の食薬は湿を乾燥させ(燥湿)、食欲を促進(醒脾)、
ストレスを解消(解鬱)、精神を安定させる(安神定志)働きがあります。

2、五味と五行
五味の食材は適量摂取すれば、配当臓腑系と相生作用による臓腑系を強化します。
不足すれば配当臓腑系は弱まります。過剰摂取すると、配当臓腑を疲労させ、
相克臓腑も弱まります。
●酸は肝に入り肝を強化し、心を助ける。
過剰摂取は肝と脾を傷める(酸味肝入)。
●苦は心に入り心を強化し、脾を助ける。
過剰摂取は心と肺を傷める(苦味心入)。
●甘は脾に入り脾を強化し、肺を助ける。
過剰摂取は脾と腎を傷める。(甘味脾入)
●辛は肺に入り肺を強化し、腎を助ける。
過剰摂取は肺と肝を傷める。(辛味肺入)
●鹹は腎に入り腎を強化し、肝を助ける。
過剰摂取は腎と心を傷める。(鹹味腎入)


参考文献:
『中医薬膳学』
東洋医学出版社
『薬膳素材辞典』
源草社
『薬膳の基礎知識』
環健出版社
『中医食療方』
東洋医学出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

木村

2 コメント

  1. こんにちは

    齢を重ねて漸く「食べるもの」の大切さがわかってきました。
    今までは、調理が簡単で材料費が安くて、と
    献立を決めていましたが、それだけではいけない! と思い立ち、
    この頃は季節のものを体調にあわせて と、料理を考えるようになりました。

    と言っても、生姜やキクラゲをいろいろな料理に使ってみたり、
    カレーにナツメを入れてみたり、
    ささやか事しかやっていないのですが・・・。

    料理は苦手ですが、少しづつでも続けて行こうと思っています。

    • かんころもちさん

      コメントありがとうございます。

      私は当院の先生に施術をして頂き、アドバイスを頂いたことがきっかけで、
      薬膳について興味を持ちました。
      ブログをきっかけに学んで参ります。

      東洋医学では自然界の陰陽に従って、身体の陰陽も変化するため、
      食生活は四季の陰陽に合わせるべきであると考えられていますので
      ささやかな事でも旬の物を使ったり、御自身の御体を考えて
      献立を考えることはすばらしいと思います。

      最近ではハウス栽培や外国からの輸入で一年中店頭に食材が並ぶので
      旬の時期が分からなくなっていますね。

      旬の料理は薬膳の基本となり
      食材と季節は薬膳の理論に一致しています。
      例えば、夏野菜は身体を冷やし、
      冬野菜は身体を温めるとされています。
      旬のものを使用して料理をすることは薬膳といえますので
      今年の夏は私も旬の食材を使用し暑さを乗り切ります!!

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