下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


衛気

衛気は主に水穀の気から化生したものであります。
人体の陽気の1つであることから、
「衛陽」とも言われています。
衛気は『霊枢・営衛生会篇』に
「衛は下焦より出づ」と記されているように、
腎から発生する元気がもととなり、
腎陽の蒸騰気化を通じて水穀の精微から化生し、
肺の宣発により全身に布達されます。
衛気の機能は、肌表を固護して
外邪の侵入を防御すること(衛外)、
肌肉・皮毛を温養すること、
腠理と汗孔の開闔(カイコウ:開閉) を調節して
汗を排泄し体温の恒常性を維持することの三つであります。
この三つの機能は相互に連係しており、
肌膚は衛気の温養をうけて衛外の機能を保ち、
腠理の開闔を通じて衛外の機能を発揮します。
又、衛気は活動力が強く、
運行が疾速で脈道に拘束されない為、
「衛気は脈外に在り」
「その気は慓疾滑利」
と言われます。
衛気の運行には、
「日中は陽を行り、夜間は陰を行る」という特徴があり、
一日に陽経と陰経を25周ずつ計50周します。
日中は衛気が陽を行るので精力が充実して活動力が強く、
夜間は陰を行るために静かになり睡眠に入ります。
この衛気の生成の由来を総括すると、
腎中の精気、水穀の気、及び自然界から吸入する
清気の3つにまとめることが出来ます。
腎中の精気は、父母からさずかり腎中に蔵される先天の精気であります。
水穀の気は、脾胃で消化される飲食物から得られる
後天的な水穀の精気であります。

言葉に似ている清気は自然界に存在し
肺を経て体内に吸入されるものをさします。
従って気が体内に充分に生成されるか否かは、
先天の精気の充足度、飲食物の栄養の多少、
肺・脾 ・腎の三臓の機能が正常か否かにかかっているといえます。
なかでも脾胃の受納と運化作用が最も重要であります。


参考文献:

『基礎中医学』 燎原
『鍼灸学〔基礎篇〕』 東洋医学出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。

木村

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