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どうも、新川です。

前回まで舌の形、色味舌苔について
見ていきましたが
その中で“良いとされている”舌があることに触れました。

ブログを見た患者さんからも要望がありましたので
今回はその点に記してみたいと思います。

一般的に健康とされる舌の特徴として、

色味:淡い紅色
舌苔:適度な潤いをまとった薄い白色の苔

これらをそれぞれ
『淡紅舌』『薄百苔』と表現したりします。

あれ、私の舌はそんな状態になったこと一度もない!
といった方もいらっしゃるかもしれませんが、
だからと言って、

『=身体の状態が良くない』とは限りません。

これは人それぞれで身体的な特徴が異なってくるためです。

たとえば
身体の中に熱をこもらせやすい方だと、
紅みが強く、時として舌全体に乾燥傾向が見て取れます。
改善していくにつれ、
その紅み(紅舌)が薄くなったり
舌に潤いが出てきますが
全くの『淡紅舌』になるかといえば必ずしもそうとはなりません。
(状態として近づきはしますが)

あくまで
ご自分の「通常」を知ることが大事であり
舌を見ることを通して
ご自分の中の基準を見い出せると
「昨日より少し色味が違うかも」「舌の表面がいつもより荒れている?」
などから状態の良し悪しを感じることが出来る様になるかもしれません。

続く

アイキャッチ画像:
池田先生唇舌図』京都大学附属図書館所蔵

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