こんにちは下野です。

最近、ものすごく甘い物が欲しくなり、
コーヒーショップで「キャラメルマキアート」を
注文するのですが、ただでさえ甘い物を
コーヒーとシロップの比率を変えてもらって
更に甘くした物を飲んでしまっており、
案の定、体調を崩し気味となっております・・・
反省です・・・
患者さんを改善させる前に、
しっかりと自分自身も改善させて、
施術に当たらせて頂きます。

では、『難経』の記事に参ります。


<原文>
「第二十五難」

二十五難曰、有十二経、五蔵六府十一耳、
其一経者、何等経也。

然。
一経者、手少陰与心主別脈也、
心主与三焦為表裏、倶有名而無形、故言経有十二也。

「第二十六難」
二十六難曰、経有十二、絡有十五、余三絡者、是何等絡也。

然。
有陽絡、有陰絡、有脾之大絡。
陽絡者、陽蹻之絡也、陰絡者、陰蹻之絡也、故絡有十五焉。


<現代語訳>
「第二十五難」
経脈は十二あるが、五臓六腑を合わせると十一にしかならない。
残りの一経は何なのか。

答え。
この一経とは手少陰と心包絡の別脈である。
手厥陰心主と手少陽三焦は互いに表裏をなし、
どちらも名はあっても形がない。
それが故に、十二経としたのである。

「第二十六難」
経脈は十二、絡脈は十五あるが、
十二経脈を除いた残り三絡とは何をあらわすのか。

答え。
これは、陽絡、陰絡、脾の大絡である。
陽絡とは陽嬌の絡であり、陰絡は陰嬌の絡であり、
合わせて十五絡となる。


<解説>
第二十五難・二十六難では、共に経脈と絡脈の
数について論じている。

第二十五難では、
内臓は五臓六腑で十一だけであるのに、
経脈の面では十二経脈となり、手厥陰経(心主の別脈)が
ひとつ多いことが論じられている。
心主の別脈は三焦と表裏をなし、共に名はあるが形のないものとされている。
ただ、無形のものがあるために有形(五臓六腑)がその力を発揮する
考えられている。

第二十六難では、
経脈は十二なのに対し、絡脈が十五あることに対して
論じられている。
経脈は縦に流れる道であるのに対し、絡脈は横への流れ
(経脈と経脈を連絡する)の道と考える。
経脈に十二の絡脈が存在するのは、陽経と陰経が表裏で通じ合っているからであり、
陽絡と陰絡が存在するのには、陽の六経と陰の六経を通じ合わせるためだと
考えられている。
脾の大絡には、脾は五臓の中央に位置し、水穀の精微を
他の臓器に送るため存在
すると考えられている。


<参考文献>
『難経解説』 東洋学術出版社
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社

画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみてあげて下さい。

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