外感病について見ていて、改めて勉強になった内容を書いていきます。
宋以前傷寒論考P214
「病後には強いて食べさせてはいけない、胃腸が弱いために消穀できずに微煩を起こす
…孫真人は、肉食魚脂を取ると下痢をする、なぜかと言うと胃気が弱くて消化力がないのにさらに熱が加わるからだと言っています。
…孫思邈は胃が虚しているからだという理由から下法も禁忌にして、新たに消導法を用いました。いわゆる焦三仙や山楂子・麦芽などです。」
内容の通り、病後は胃に負担をかけるとぶり返すから濃いものは避けて、消食薬を使って胃気を保護しましょうとの内容です。
ファスティングダイエットなどでも断食後はいきなりドカ食いせずに、酵素の入ったドリンクなどを用いたりもします。
病後だけではなく、忙しくて食後にいきなり食べたりすると微煩を起こす感覚はあります。
よく疲労回復ドリンクには熱を生んで、無理に体を叩き起こして元気になった様な気にさせるものがあります。
でも、治し方としてはもっとゆっくり治していく方が正解なのではないかと感じます。
これは人参などを使った治法にも通じる気がします。
参考資料 宋以前傷寒論考 岡田研吉・牧角和宏・小髙修司著 東洋学術出版社