新川です。
ここより「中脘」の項に入ります。
「脾胃の虚實を候ふは、
先上脘中脘下脘の所在を候なり、
其中最も中脘を候ふなり、
指を以て中脘を撫るに、なれあひて、
臍もなれあひて、指を以て中脘を按すに、
自然と根力あり、最も有潤ことなり、
是脾胃の實なり、
積聚食滞あるものは、
是もなでみるに、至て堅く、根力ありて潤なく、自然と留るなり、
枳實の類にて消導すへし、
按すに如泥くつくつとして、
尤力無潤は、是胃中元氣の不足なれば、
人参白朮の類にて、脾胃を補ふべし、」(玄悦)
中脘の項、冒頭
中脘のあり様について
次回に続く
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』東洋学術出版社