こんにちは、大濱です。
今回は申脈について調べたことを記していきます。
< 要穴 >
八脈交会穴 陽蹻脉の主治穴
< 主治 >
○ 衛陽の調整
太陽は表を管理し、衛営を統括する。
太陽膀胱は、寒水の腑で、
水を気化し、上方、肌表に至らせ
衛気として外を守る。
督脈と足太陽経は並行して背部を巡る。
一身の陽を管理して陽脈の海を為す督脈から、
足太陽経は陽気を受取り機能している。
また、少陰腎の元陽は一身の陽気の源であり、
老化、久病などで気化作用が不充分で
太陽経脈を通じて表に出る衛気も不足する。
衛気は太陽の気であり、
分肉を温め、腠理を守り調整する。
足太陽経と蹻脈の主治穴であり、
申脈は衛陽と関係がある。
陽気の不足(特に表の陽気)を診て、
陽気を引き立てることができる。
表虚に乗じて、寒邪、湿邪を受けた時に
申脈・後渓を配すると効果がある。
また、風邪による「太陽病・桂枝湯証」のような
表寒虚に申脈(陽蹻脈)と後渓(督脈)
で経気を整え、解肌、駆邪を図る。
つづく
《参考文献》
『経穴解説』 藤本 蓮風著
『傷寒論』鍼灸配穴選注 単玉堂 木田一歩 訳