以下は傷寒論の柴胡加竜骨牡蛎湯についての条文です。

「傷寒八九日、下之、胸満、煩驚、小便不利、譫語、一身盡重、不可轉側者、柴胡加竜骨牡蛎湯主之。五十七。」

てんかんの強直発作もここに当てはまると思います。

4年くらい前のニュースを見たのですが、群馬大学の研究によればてんかん発作時は脳の温度が正常な脳より1℃上がっているそうです。

柴胡加竜骨牡蛎湯には大黄も含まれますが、傷寒論でも陽明病は高熱が出るとされます。

他にも色々解熱させるものは入っていますが、この働きも大きいかと思います。

個人的な体験では小柴胡湯+桂枝加芍薬湯を飲んでいる状態で、急に断薬すると二日後に今までにない強直発作が起きました。

丁度この条文の様な状態です。

朦朧とした意識の中、これでは絶対に追いつかないと思い、何とか市販の大黄錠を五粒程度加えると排便と共に異常興奮は落ち着き、寝る事が出来ました。

以上の方法は、実際の患者さんには提案しにくい方法かと思います。

しかし、てんかん発作時には脳を冷やす事で発作を抑制できる事がマウスを用いた実験でわかっているそうなので、もしかしたら緊急時は保冷剤を当てるだけでも多少の効果はあるかもしれません。

ただし、責任は持てない内容です。

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