新川です。
「胸上」 心の続きです。
【診心】
「輕按有力而無動氣者、心堅之候、
輕按有動氣、重按其動有根者、心虚之候、
手下跳動、重手却無根者、觸物驚心之候、是不得藥而心鎭則自復、」(無名氏)
觸:「触」異体字
心堅と心虚。
後半、
手の下の跳動、重手却て根の無きものは、物に触れて心を驚かすの候、
これ薬を待たずして心鎮まるときは則ち自ら復す
とあり、
意訳としては
跳ね動くものでも、根がないもので、
暫くして鎮まる時は大事に至らず自然と治まる、
とあり、詳細の描写がなされております。
次回に続く
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』東洋学術出版社