新川です。
「胸上」の続きです。
【診肺】
「胸中肌肉實者、爲心肺實、虚則肉脱吐露肋骨、
胸面淦々生光者、爲眞陽浮、如小兒脾勞、大人虚勞勞瘵等、
見此症者、必難治、蠱脹肋骨見而如此者、最難治」(臺州)
淦:船底にたまった水。あか。
蠱脹:鼓脹(→腹部が太鼓のように膨張する)
同じく荻野元凱(臺州)より
「胸上光を生じ如鏡なるは、眞陽外に浮なり、此症必ず死す、老人の中風に多し、
將生光者は、如鏡に至るを待て死するなり、」
がある。
胸部にて真陽の在り方をみる
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
《参考URL》
『腹診集説』(京都大学附属図書館所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000721