前回からの続きです。
中医臨床のための中薬学 P 23
「泄(降・瀉)・燥・堅に働き、清熱・瀉下・瀉下・燥湿・降逆などの効能をもつ薬物は大多数が苦味(にがい)である。」
との事でした。
今回はその内、堅についてご紹介していきます。
これは知母・黄柏などの生薬が相火関連に使われている性質です。
中薬の配合 P162の説明がわかりやすく、
「「堅陰」とは、主に腎陰を指し、つまり「腎は堅を欲しているので、苦味薬を服用することでこれを堅める」という意味です。」
個人的には
「変な火を持っていれば腎陰が不安定になる、苦味で冷まして本来の姿に戻しましょう」と解釈しています。
知柏地黄丸がわかりやすい方剤だと思います。
参考書籍
中医臨床のための中薬学 東洋学術出版社 神戸中医学研究会
中薬の配合 東洋学術出版社 小金井信宏訳