「平人腹形」に入っていきます。
「總じて人の腹の皮は、上の方にては厚く、下の方にては薄きものなり、」(東郭)
『蕉窓雑話』3巻に
下記の記載あり、
「腹形ヲ候フニハ兎角幾度モ按シテ見タリ又浮メテモ
見タリシテ腹力及腹ノコリアンバイヲヨクヨク氣ヲ付見ルベシ
又軽々ニ上ヨリ下ヘ數遍ナデヽ皮膚ヲ試ヘシ虚實ハ皮膚ニテヨク知ルヽモノ也」(『蕉窓雑話』和田東郭(璞)述 ・門人筆記より)
東郭の腹診(切診)の特徴をよく表しているように思います。
皮、皮膚の捉え方。
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
《参考URL》
『腹診集説』(京都大学附属図書館所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000721
『蕉窓雑話 5巻』(京都大学附属図書館所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000250