「下手之法」の続きです
「腹診は手を平たくして診すべし、
不然ときは、病人がじゆつながるなり、
先鳩尾を診し、次に水分それより次第に任脉の通臍下までを診し、任脉の勢を視る
又動あるものには、任脉の本位の動あり、又左右の動氣ありて、其響の應ずる者あり、
故に此等の處を綿密に分たざれば、附方のところ相違あり、
故に最初に鳩尾水分、夫より左右積氣の胸骨に入るか入らざるかを診し、
それより左右肋骨章門を診す、此れ大法なり、虚里の動は腹診の終に候ふべし」
積は積聚、難経十八難に見る。
点でみるのではなく、
連なり、大勢を捉える。
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社