「下手之法」の続きです
「○下手の法、手の重さ、大抵難經の菽法に可準なり
○輕手にて鳩尾より臍下に至て循撫し、皮膚の潤燥を試、部位の相應を可定、
○中手にて尋捫し、疼不疼を問ひ、病邪の有無、腸下及諸空所の強弱、
或は動氣の有無を可診
○重手にて推安し、更に疼不疼を問ひ、蔵府の虚實、
及沈積動氣の浅深を診すべし」
難經の菽法は
五難にある脈診の見立て方
菽:大豆
指の圧の軽重
これらの力加減が自在に出来ないと、
構造を立体的に捉えられませんよということを伝えてくれています。
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社