「叙説」
前回の続き。
「診腹の訣、其據とするところは、
内經にては、刺禁論、
難經にては八難十六難の三篇なり、
其外の篇にもあれども、此三篇を以て、腹部定むべし、」(『診病奇侅』より)
刺禁論、十六難に関しては、
主に腹部における位置関係が記され、
八難の腎間之動気においては
『難経鉄鑑』をみると
「問曰診動氣有法耶
答曰按臍下微動應手
其動數與寸口動數響應遅速相齊以是知寸口動數實由腎氣之発動也」(『難経鉄鑑』より)
とあるように
五臓六腑の本、根本の部分が語られております。
《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社
『難経鉄鑑』たにぐち書店