こんにちは。

本院受付の日下です。

今回は五味の一つ、辛味の持つ(散・行)の内の行について書いていきます。

「行」なので何かを動かしているイメージはつきやすいです。

では具体的に動かす対象は何なのかというと、①気 ②血に分けられます。

①のパターンを方剤として使われるシーンとしては、⑴そこに気滯が生まれている ⑵気滯が生まれやすい状況を予防する に分けられると思います。

詳細は後々ご紹介させて頂きます。

辛味の薬による行気を調べていくと「芳香」と言ったワードが良く出てきます。

中医臨床のための配合 P255 を見ると
「行気薬は辛温芳香のものが多く、疏肝解鬱・降逆止嘔・行気消脹・降気平喘などの効能も持ち…」

辛温芳香による行気を行なっている事が分かります。

また、芳香関連で調べていくと
中薬の配合P 57〜 には
「香薬には辛温走竄という特性があるので、多くの場合、開竅通関作用・走竄経絡作用・避穢祛腐作用があります。…」
とあり香薬の持つ辛味の作用が詳しく述べられており大変勉強になります。

参考資料
中薬の配合 東洋学術出版社 小金井信宏訳
中医臨床のための中薬学 東洋学術出版社 神戸中医学研究所編著

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