こんにちは。
本院受付の日下です。
今回は引き続き五味について書いていきます。
現在までの歴史的には大きな流れを調べると
黄帝内経や傷寒論をベースに、金元時代の劉完素・張元素などが更なる発展をさせた様です。
現代の認識では
陰陽に分けると陽(辛・甘)陰(酸・苦・鹹・淡)と分けられます。
「淡味に甘味に属す」とも言われているので六味ありますが、五味と表現されます。
それぞれの味の効能を更に細分化すると
辛味は(散・行)、
甘味は(補・和・緩)、
酸味は(収・渋)、
苦味は(泄・燥・堅)、
鹹味は(下・軟)、
淡味は(滲・利)の働きを持つとされます。
五臓との関連では酸は肝、苦は心、甘は脾、辛は肺、鹹は腎に親和性を持つとされます。
参考資料
中国医学の歴史 東洋学術出版社 川井正久編訳
中医臨床のための中薬学 東洋学術出版社 神戸中医薬研究会著
薬対論 南山堂
中薬の配合 東洋学術出版社 小金井信宏訳