下野です。
『経穴纂要』を見ていくと、
先ずは序文があって索引と続き、引書となります。
引書とは
字の如く引用した書籍であり、
これぞ考証学派という引用数であります。
では早速見ていきます。
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引書
神農皇帝真傳針灸圖
黄帝蝦蟇経
黄帝明堂灸経
西方子明堂灸経
素問
霊枢
難経
華陀内昭圖
脈経
針灸甲乙経
千金方
千金翼
外臺秘要
子午経
素問次注
太平聖惠方
銅人兪穴鍼灸圖経
膏肓灸法
聖濟総録
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・
・
<続く>
これはまだごく一部となります。
先ず『経穴纂要』は
引書にも出てきます『鍼灸甲乙経』が
土台となっているようです。
その理由として考えられるものが、
以前にも書きましたが、
経穴書の経典は原書が失われた『明堂経』であり、
その復刻版と考えられているのが
『鍼灸甲乙経』とされているからだと思われます。
また孫思邈も『明堂経』の復刊を目指し、
『千金方』『千金翼方』を書いたともされ、
そちらもしっかりと引用されています。
個人的に好きなのは、
『素問』『霊枢』を
現代のような『黄帝内経素問』『黄帝内経霊枢』としていない点であります。
あと1、2回は引書の紹介が続くかと。。。
お付き合い下さい。
アイキャッチ画像は
『経穴纂要 5巻』(京都大学附属図書館所蔵)です。