下野です。
今回は、これまでの内容とは変わり、
日本語で内臓名を知ろうというものです。
では始めます。

胆は”たん”と呼びます、当たり前ですが。
ただ日本には「大和言葉」と言われる固有の言葉がありました。
たしか国語?で学んだと思いますが。

東洋医学の内臓名は
中国からの伝来なので漢語が基になっており、
中国医学の普及によって、
大和言葉は医学面からは消えてしまったとされています。

ここ最近書いてる「胆」は
大和言葉で”い”と読みます。
よく”きも”という言い方もされますが、
『倭名類聚鈔』という平安時代の書物には
「肝」を”きも”と読んでいたと記されています。
現代では医学面からは消えてしまったものの、
内臓の大和言葉は
「腸が煮えくり返る」「肝っ玉」等の言葉として残っています。

ただ医学面から消えたと言いましたが、
「胆」の”い”としての読みは「熊の胆(くまのい)」という
飛鳥時代からある生薬としてまだ残っております。
またの機会に、他の臓腑もご紹介しましょう。

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