下野です。
引き続き胆のお話。

前回は肝だけでなく、
他臓腑との親和性はどうなのか?等を書きました。
こちら → 胆とは何者なのか。。。

僕の中では
これかなと思うものがあったので
少し調べてみたところ、
清代の羅美という医家が『内経博議』に
同じ様な事を書いておりました。

そこには
「以冲和之氣、温養諸臓」と。
「冲和之氣」とは『列子』天瑞が出典で、
「天地の間にある調和された気であり、
天・地・人でいうと人に当たる。」とされています。

そちらを踏まえ、
『内経博議』の一文を意訳すると
「中焦で精製された気をもって、諸臓を温め養う」
と言ったところでしょうか。
そして個人的には
『素問』六節蔵象論篇に書かれた
「凡十一蔵、取決於胆也」(胆が気を昇げることで、その他の臓腑が活動する。と訳される)
の言い換えではと感じております。




何か結びがややこしいことになってきそうなので、
次回に続きます。

<続く>

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