どうも、新川です。
東洋医学メモとして。
浅田宗伯による『勿誤薬室方函口訣』より
「此方ハ所謂南薫求ント欲セハ必先北牖ヲ開ノ意ニテ
胃中ノ壅閉ヲ大便二導キテ上逆ノ嘔吐ヲ止ル也
妊娠悪阻不大便者亦効アリ 同理也」
(『勿誤薬室方函口訣』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto Universityより抜粋)
と、大黄甘草湯の項に記載あり。
大黄甘草湯は、名称そのままに「大黄」「甘草」の組成からなる瀉下剤。
冒頭部の意訳として
「南風を取り入れたければ、北側の窓を開ける」
大腸の腑気を通じ、上逆を解消する。
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理を知ること。
《参考文献》
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用 漢方處方解説』創元社
《参考URL》
『勿誤薬室方函口訣』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002544