<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
       ↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら


どうも、新川です。

引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

今回から
“虚労病諸侯(下)”となります。


《原文》
夫蒸病有五。
一曰骨蒸、其根在腎。
旦起体涼、日晩即熱、煩躁、
寝不能安、食無味、小便赤黄、忽忽煩乱、
細喘無力、腰疼、両足逆冷、手心常熱。
蒸盛傷内、則変為疳、食人五臓。
二曰脈蒸、其根在心。
日増煩悶、擲手出足、翕翕思水、口唾白沫、
睡即浪言、或驚恐不定、脈数。
若蒸盛之時、或変為疳、臍下悶、或暴利不止。
三曰皮蒸、其根在肺。
必大喘鼻乾、口中無水、舌上白、小便赤如血。
蒸盛之時、胸満或自称得注熱、両脇下脹、大嗽徹背連胛疼、眠寝不安。
或蒸毒傷臓、口内唾血。
四曰肉蒸、其根在脾。
体熱如火、煩躁無汗、心腹鼓脹、食即欲嘔、小便如血、大便秘渋。
蒸盛之時、身腫目赤、寝臥不安。
五曰内蒸、亦名血蒸。
所以名内蒸者、必外寒而内熱、把手附骨。
而内熱甚、其根在五臓六腑。
其人必因患後得之、骨肉自消、飲食無味、或皮燥而無光。
蒸盛之時、四支漸細、足趺腫起。


→概要として、
蒸病には五種類あり。
上記には、
骨蒸、脈蒸、皮蒸、肉蒸、内蒸があり、
それぞれの説明がなされている。

この後の節には、
蒸病に至る経緯について、
熱病治癒後に、
牛や羊の肉、油っこいもの、大酒、
あるいは房事が過多となるなどがあると引き起こされる。
治療の要点として
必須先防下部」が挙げられる。

———————————————————————————
memo
骨蒸:熱が骨髄の奥から出てくるような熱を表す
労瘵(伝染性の虚労病。現代での結核を指す)の際にみられることがある。

疳:蒸病の重いものを指す

玉房:精嚢あるいは子宮


参考文献:
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 中巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 下巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』
『中国医学の歴史』
『中医学の基礎』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here