<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。
引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。
《原文》
夫邪気之客於人也、
或令人目不得眠、何也?曰、
五穀入於胃也、其糟粕、津液、宗気分為三隧。
故宗気積於胸中、出於喉嚨、以貫心肺而行呼吸焉。
栄気者、泌其津液、注之於脈也、化為血以栄四末、
内注五臓六腑、以応刻数焉。
衛気者、出其悍気之慓疾、而先行於四末分肉皮膚之間而不休者也。
昼行於陽、夜行於陰。
其入於陰、常従足少陰之分肉間、行於五臓六腑。
今邪気客於臓腑、則衛気独営其外、
行於陽、不得入於陰、行於陽、則陽気盛、
陽気盛則陽蹺満、不得入於陰、陰気虚、故目不得眠。
→概要として
前半は「黄帝内経霊枢」の邪客篇によるもので
後半、虚労の人が五臓六腑に邪気を受けることにより、
安眠できなくなる一連の流れが示されている。
衛気の運行が阻害されると、
衛気は外の陽分にいき、内の陰分に入ることができなくなる。
陽気が偏盛となると陽蹻脈が満ち、陰気は内に入ることができず虚し、
結果、陽盛陰虚となり、病人は目を閉じても安眠することが出来なくなる、とある。
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以下、memo
蹻脈:「足従り目に至る」
(蹻は足を高くあげて歩くこと。)
また、『黄帝内経霊枢』脈度篇に
「属目内眥、合于太陽陽蹻而上行、気并相還、則為濡目、気不栄、則目不合。」
とあり、目との関係性が示されている。
続く
参考文献:
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 中巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 下巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』
『中国医学の歴史』
『中医学の基礎』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。