下積み修行中の紅露くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは紅露です。

年末、東京旅行に行った際、『相田みつを美術館』に行きました。
ちょうど、相田みつをさんが亡くなられて20年という事で
金子みすゞさんの世界も加えた展覧会になっており、
お二人の語り口調は違えど、類似した内容の作品が中心に紹介されており、非常に興味深かったです。
相田みつをさんといえば、日めくりカレンダーや
居酒屋のトイレのポスター等聞き手に優しく語りかける
穏やかな方というイメージでしたが、
実際は非常に気性が激しく気持ちの振れ幅が大きい方だったそうです。
実際に作品を見てみると、受け手側を引き込む作品も多いのですが、
逆に突き放す作品も数多く見られました。
2人の語る言葉がスッと心の中に入ってきた良い企画展でした。
是非、東京に出向いた際は足を運んでみてください。

今日は治療時に自分の頭で
整理すべき六経弁証について、
理解していきたいと思います。


『傷寒論』で用いられてる弁証方法で、主として外感熱病の弁証に適用する。

①太陽病証(太陽経証のみを記す)

外感熱病の初期にみられる病証

太陽は一身の表をつかさどる。このため外邪が人体を侵襲する場合、
多くは太陽から侵入し、肌表で正気と邪気の抗争が行われる。

⑴太陽中風証(中風表虚証)
風邪が肌表を侵襲⇒営衛不和

【症状】
発熱・悪風発汗・頭痛・脈浮緩

⑵太陽傷寒証(傷寒表実証)
寒邪が肌表を侵襲→衛陽を束縛⇒営陰鬱滞

【症状】
発熱・悪寒無汗・頭項痛・脈浮緊

②陽明病証

外感熱病の極期にみられる病証

太陽病の治療を誤ったり時期を逸したりすると、寒邪が裏に侵入し熱と化すため、裏実熱証が現れる。
正気と邪気が激しく抗争する段階である。

⑴陽明経証
裏熱亢盛⇒津液損傷

【症状】
発熱(壮熱)・大汗・激しい口渇・顔面紅潮・心煩・苔黄燥・脈洪大
※壮熱:高熱が続き、悪寒せず悪熱する。

⑵陽明腑証
裏熱が腸中の糟粕と結する

日晡潮熱・譫語・大便秘結・腹部腸満・疼痛(拒按、持続的な痛み)・苔黄燥・芒刺・脈沈実

③少陽病証

外感熱病が表から裏へと進展する途中の段階で出現する病証

表裏の間で正気と邪気が抗争するため、半表半裏証が出現する。
同時に、寒から熱へと変化する過程でもある。

⑴正気と邪気が表裏の間で抗争⇒気機失調

【症状】
寒熱往来胸脇苦満・口が苦い・のどが乾燥(軽度)眩暈・食欲減退・心煩・嘔吐・脈弦

※少陽病証は邪気が表裏の間に存在するため・・・
表証傾く⇒頭痛・身体痛等
裏証傾く⇒腹部腸満・疼痛(拒按)・大便秘結

紅露


参考文献:『中医診断学ノート』 東洋学術出版社

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