<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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どうも、新川です。
『医方集解』(1682 著者:汪昂 )の七宝美髯丹の項に
「茯苓交心腎而滲脾濕」(『医方集解』より抜粋)
(意訳:茯苓は心腎を交えて脾湿を滲ぐ)
とあり。
こちらの続きを見ていくと、
何首烏、茯苓、牛膝、当帰、枸杞子、菟絲子、補骨脂の説明の後に
「此皆固本之薬使榮衛調適水火相交
則氣血太和而諸疾自已也」(『医方集解』より抜粋)
(意訳:これらは皆、固本の薬であり、
営衛を調適させ、水火を相交させることで、気血を和すので、諸疾はおのずとしずまる。)
とまとめております。
茯苓といえば
茯苓飲、五苓散などの利水剤に用いられますが、
ここでは
心腎を交通させ、腎より利水させることで脾湿に対処しております。
健脾利水のイメージに固執し過ぎてはいけませんね。
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◉七宝美髯丹
[効能]滋養肝腎
[組成]何首烏、茯苓、牛膝、当帰、枸杞子、菟絲子、補骨脂
《参考文献》
『中医基本用語辞典』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用 漢方處方解説』創元社
『中国医学辞典 基礎篇』たにぐち書店
《参考URL》
『医方集解. 巻上,中,下 / 汪昂 著輯 ; 田中常沢 訓点 』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_00151/index.html
最近、水辺の近くに生える苔に目がいきます。