<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。


《原文》

労傷之人、脾胃虚弱、
不能克消水漿、故為痰飲也。
痰者、涎液結聚、在於胸膈、
飲者、水漿停積、在膀胱也。


→概要として
脾胃が虚弱なため、
水穀の消化、津液の輸布が出来なくなり、
結果、津液が停聚して痰飲となる。


memo
水漿=水穀を指す

ここでは
「痰」「飲」とそれぞれで区別されているが、
痰飲というと、
一般的には飲証(水飲由来の病証)の1つを指すことが多い。

また、
それぞれ
胸膈、膀胱にありと記載はあるものの、
それ自体が病理産物を指しているため、
特に部位を特定できるものでもないといえるが、
脾胃虚弱、不能克消水漿」が
大きく関与していることはおさえておく必要がある。

・「痰」は病理的に生じる液体を指す。
→「脾為生痰之源、肺為貯痰之器」

・「飲」は粘性のある液体。

続く


参考文献:
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 中巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 下巻』
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中医学の基礎』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


貯水池
貯水池

日中はまだまだ暑い。

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