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「けふも又 かくや伊吹の さしもぐさ
 さらば我のみ もえや渡らん」

平安時代の歌人
和泉式部が詠んだ歌であり
題はないものの『新古今和歌集』の出典であります。
和泉式部といえば
恋多き女性と学生時代学んだ方も多いと思います。

現代語にすると
「好きな男性に今日もまた冷たくされたと。
そうなれば、
伊吹山のモグサのように
私だけ恋心を燃やし続けることであろう。」
といった内容のようです。

伊吹山のモグサは
「伊吹もぐさ」とされ
今も良質なもぐさの代表格であり、
この和泉式部の歌以外にも
百人一首でも詠まれております。

歌人も詠むほど、
当時から伊吹山のもぐさは
人々に知られ、治療に用いられていたことでしょう。

下野

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