脾約の約は・・

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どうも、新川です。

「脾約」を調べていた中で、
成無己（せいむき）の著した『傷寒明理論（しょうかんめいりろん）』
「脾約圓（ひやくがん）」に以下の説明がありました。

「約者結約之約又約束之約也
内經曰
飲入於胃 游溢精氣 上輸於脾 脾氣散精 上歸於肺
通調水道 下輸膀胱 水精四布 五經並行
是脾爲胃行其津液者
今胃強脾弱 約束津液 不得四布
但輸膀胱 致小便數而大便鞕
故曰其脾爲約」
(『傷寒明理論. 第1-3 / 成無己 [撰] 』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)より抜粋)

「脾約圓」は「麻子仁丸」の別名。
「麻子仁丸」の出典元の『傷寒論』内にも若干の説明はありますが、
上記の文においては
冒頭の意訳として、
「約は結約の約、又は約束の約」とあり、
本来の藏府一連の流れが記された後に、
「胃強脾弱」によって
津液の動き方がどうなるかという点において
より分かり易く記されております。

《参考文献》
『中医基本用語辞典』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用　漢方處方解説』創元社
『中国医学辞典　基礎篇』たにぐち書店

《参考URL》
『傷寒明理論. 第1-3 / 成無己 [撰] 』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_00099/index.html

もう9月、
これで見納めですね。