<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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女子胞は、
別名、「胞宮」、「胞臓」、「子臓」ともいわれ
現代医学でいう
「子宮」「卵巣」などを含めた生殖器全体をさします。
月経や出産に関わる重要な役割を担っておりますが、
いわゆる「正経」といわれる十二藏府の中には
入っておらず、
グループとしては、
「奇恒の腑」の1つとされております。
※奇恒の腑:脳、髄、骨、脈、胆、女子胞の6つを指す。
女子胞自体は
実に様々な流れから支えられております。
五臓であれば
「腎」「肝」「心」「脾」
他にも、
「任脈」「衝脈」
との関わりが深くあります。
古典に目を向けると、
「二七而天癸至、任脈通、太衝脈盛、月事以時下。故有子」
(黄帝内経素問 上古天真論より抜粋)
こちらは
14歳頃(二×七)になると、腎中の精気が充実し
腎精由来の天癸(人体の成長発育と生殖機能を促進させる物質)が、
「任脈」や「衝脈」などを盛んにすることで、
月経を起こさせ、妊娠可能な身体となることをあらわしております。
また、
月経や妊娠に関しては、
血が正常に調節され働いている必要がありますので、
血脈を主る「心」、蔵血の「肝」、血を統率する「脾」
との関わりが
重要となってきます。
このため、
女子胞に関わる疾患があっても、
女子胞のみをみるのではなく
これらの関わりとともに状態を見極めていく必要があります。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 中巻』
『現代語訳◉黄帝内経素問 下巻』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』 東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店