<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

尾台榕堂おだいようどうが著した『類聚方広義るいじゅほうこうぎ』に
桂枝湯者蓋経方之権與也
(『類聚方広義』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto Universityより抜粋)
という一文があります。

権與けんよ:物事のはじまり。事の起こり。はじめ。

とあり、
方剤における桂枝湯は
「(処方の)はじまり」であり、
この後には、
『傷寒論』内においても
(桂枝湯の君薬である)桂枝を使った処方が60方、桂枝が主薬のものが30方ある
と続きます。
桂枝湯の加減法として表証関連のものだけでも
桂枝加厚朴杏仁湯、桂枝加葛根湯、桂枝加半夏湯、葛根湯、葛根加半夏湯、桂枝加附子湯、
桂枝去芍薬湯、桂枝去芍薬加附子湯、桂麻各半湯、桂枝二麻黄一湯、桂枝二越婢一湯などなど・・
桂枝湯の組成が含まれるものでも
桂枝加朮附湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、小建中湯など
があげられます。

【桂枝湯の組成】
・桂枝
・白芍
・大棗
・生姜
・炙甘草

ただよくよく見ていくと
こちらは処方構成に関してのみとしているのではなく、
桂枝湯は、
『傷寒論』の中でも太陽中風病に対しての代表的な方剤として記されておりますが、
それとともに、
営衛・陰陽を調和することを目的としていることから、
方意としての意味合いから考えることも重要かと思われます。


《参考文献》
『中医基本用語辞典』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用 漢方處方解説』創元社
『中国医学辞典 基礎篇』たにぐち書店

《参考URL》
『類聚方広義』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00005779

《アイキャッチ画像》
『類聚方広義』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University

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