<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。
血虚の方剤の代表格といえば
四物湯ですが、
浅田宗伯の『勿誤薬室方函口訣』に以下の記載があります。
「四物湯
此方ハ局方ノ主治ニテ薬品ヲ考勘スルニ血道ヲ滑カニスルノ手段ナリ
夫故血虚ハ勿論瘀血々塊ノ類臍腹二滞積シテ種々ノ害ヲ為者二用レバ
譬ヘハ戸障子ノ開闔二キシム者二上下ノ溝へ油ヲヌル如ク活血シ通利ヲ付ル也
一概二血虚ヲ補者トスルハ非也」
(『勿誤薬室方函口訣』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto Universityより抜粋)
方剤の組成をみると、
・当帰(補血活血・調経)
・川芎(活血行滞)
・白芍(斂陰補血・柔肝)
・熟地黄(滋陰養血・填精)
なので、
補血するとともに、
活血し行滞させていることが分かります。
「血道ヲ滑カニスル」ことが狙いであり、
また
「譬ヘハ戸障子ノ開闔二キシム者二上下ノ溝へ油ヲヌル如ク活血シ通利ヲ付ル也」
には、
補血する際の要点があらわされているように思います。
《参考文献》
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『臨床応用 漢方處方解説』創元社
《参考URL》
『勿誤薬室方函口訣』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002544
《アイキャッチ画像》
『勿誤薬室方函口訣』京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
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