<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら
どうも、新川です。
引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。
《原文》
虚労之人、
血気虚竭、陰陽不守、臓腑倶衰、
故内生寒冷也。
→概要として
虚労となると、
血気が虚竭し、
陰陽の平衡を正常に保持することが出来ず
臓腑は衰弱するので、
内部に寒冷を生じる。
memo:
竭:かれる(涸)。つきる。なくなる。
(『角川新字源 改訂版』より一部引用)
陰陽不守については、
「守」を
「保持して失わないこと。」(『校釈 諸病源候論』緑書房 p47 より一部抜粋)
とし、
「不守」を陰陽が調和されていない状態
としております。
「たいせつにもちこたえる。保持する」(『角川新字源 改訂版』より一部引用)
の意味を強くもたせる解釈とみえます。
ちなみに
「守」の成り立ちをみると、
「つかさどる」(『角川新字源 改訂版』より一部引用)
ところから、
家にあって事をつかさどる→まもる
の意味となっており、
また説文解字によると
「守官也。」とあり
「守」と「官」に共通する「つかさどる」の意が浮かび上がってきます。
こちらだと
「(責任を以て)支配する、掌握する」といったニュアンスも含まれてきます。
続く
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』
『難経解説』東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房
参考URL:
『説文解字 十五卷 第三册』(京都大學人文科學研究所所藏)
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/toho/html/A0200003.html
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
カシワバアジサイ、
葉っぱがたしかにカシワの葉。