<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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こんにちは、為沢です。
『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:脾約丸論
成無己曰:約者結約之約,胃強脾弱,
約束津液,不得四布,但輸膀胱,
故小便數而大便硬,故曰脾約。
與此丸以下脾之結燥,腸潤結化,
津流入胃,大便利,小便少而愈矣。
愚切有疑焉。何者?
既曰約,脾弱不能運也;脾弱則土虧矣,
必脾氣之散,脾血之耗也。
原其所由,久病大下大汗之後,
陰血枯槁,內火燔灼,熱傷元氣,
又傷於脾,而成此證。
傷元氣者,肺金受火,氣無所攝;
傷脾者,肺為脾之子,肺耗則液竭,
必竊母氣以自救,金耗則木寡於畏,土欲不傷,不可得也。
脾失轉輸之令,肺失傳送之官,
宜大便秘而難下,小便數而無藏蓄也。
脾約丸(麻子仁丸)について
成無已の説(from『傷寒明理論』)
「約は結約の約、また約束の約なり。
いま胃強脾弱、津液を約束し、四布するを得ず
ただ、膀胱に輸し、小便数にして大便硬きを致す、ゆえに脾は約をなすという。
この丸薬を与え脾の中に乾いたかたまりを下せば、
腸は潤って、津液は胃に入り大便が通じ、
小便は少なくなり治癒する」
朱丹渓はこの説を大いに疑います。
要約すると、
土(脾)が弱れば子である金(肺)も影響を受ける。
そのため、当然大便は滞って出にくくなり、
小便は頻繁になり蓄えることができなくなる
と五行論を用いて自分の説を提唱します。
休みの日の朝は、娘を幼稚園に送り届けた後、
近所の公園を散歩するのが最近の日課でございます。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢