<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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どうも、新川です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。
《原文》
三焦者、謂上中下也。
若上昇有熱、則胸膈否満、
口苦咽乾、有寒則呑酢而吐沫。
中焦有熱、則身重目黄。
有寒則善脹而食不消。
下焦有熱、則大便難、
有寒則小腹痛而小便数。
三焦之気、主焦熟水穀、分別清濁、若不調平、則生諸病。
→概要として、
三焦(上焦、中焦、下焦)の気化作用が不調となった際にあらわれる
病証の説明がなされている。
「主焦熟水穀」の「焦」は難経では「腐」とある。
memo
呑酢:
いわゆる「呑酸」
→「咽酸」とも。
胃から酸っぱい液体が口にあがってくるが、
吐き出すほど多量ではなく、嚥下すると下がる。
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三焦の機能などを論じている
『難経』の第三十一難
「三十一難曰、三焦者何禀何生。何始何終。
其治常在何許。可暁以不。
然。
三焦者、水穀之道路、気之所終始也。
上焦者、在心下下鬲、在胃上口、主内而不出、
其治在膻中。玉堂下一寸六分、直両乳間陥者是。
中焦者、在胃中脘、不上不下、主腐熟水穀、其治在斉旁。
下焦者、当膀胱上口、主分別清濁、主出而不内、以伝導也。
其治在斉下一寸。
故名曰三焦。其府在気街。」
(『難経解説』東洋学術出版社 より引用)
とあわせて読むと理解し易い。
続く
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』
『難経解説』東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
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