<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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為沢です。

今日は『類経』の続きを紹介して参ります。


攝生類

五、天氣清靜藏德不止聖人從之故無奇病

『素問』四気調神大論 &『類経』による解説

天氣清靜光明者也
天之氣至清靜至光明者也
人稟此氣而生故特言之以明人之本質亦猶是也

藏德不止故不下也
天德不露故曰藏德健運不息故曰不止
惟其藏德故應用無窮惟其健運故萬古不下
天道無為故無不為天猶若此可以修身之士而不知所藏德乎

天明則日月不明邪害空竅
惟天藏德不自為用故日往月來
寒往暑來以成陰陽造化之道
設使天不藏德自專其明是大明見則小明滅
日月之光隱矣晝夜寒暑之令廢而陰陽失其和矣
此所以大明之德不可不藏也
所喻之意蓋謂人之本元不固
發越於外而空竅疏則邪得乘虛而害之矣
孔同

陽氣者閉塞地氣者冒明
若天氣自用必孤陽上亢
而閉塞乎陰氣則地氣隔絕而冒蔽乎光明矣

雲霧不精則上應白露不下
霧者雲之類露者雨之類
陰陽應象大論曰地氣上為雲天氣下為雨雨出地氣,雲出天氣
若上下痞隔則地氣不升而雲霧不得精於上
天氣不降而白露不得應於下
是即至陰虛天氣絕至陽盛地氣不足之謂也
吳氏曰人身膻中之氣猶雲霧也
膻中氣化則通調水道下輸膀胱
若膻中之氣不化則不能通調水道下輸膀胱
而失降下之令猶之白露不降矣


和訓:
天氣は清靜にして德を藏して止ず、聖人は之に從う、故に奇病無し

『素問』四気調神大論『類経』による解説

天氣は清靜、光明なる者なり,
(天の氣は至って清靜にして、至って光明なるものなり,
人はこの氣を稟けて生ず,故に特に之を言い,
以て人の本質を明らかにするもまたなおかくのごときなり。)

徳を藏して止まず,故に下らざるなり。
(天の德露われず,故に德を藏すと曰う。健運して息まず,故に止まらずと曰う。
惟それ德を藏す,故に應用きわまりなし,惟それ健運す,故に萬古に下らず。
天道は無為故に,天猶ならざることなきが若し。
かくのなれば修身の士を以て德を藏することを知らざるべきや?)

天明らか則ち日月明らからず,邪空竅を害す,
(惟天は德を藏し,自ら用いること為さず,故に日往けば月來る,
寒往けば暑が來る,以って陰陽造化の道を成す。
し天が德を藏さず,自らその明を専ら,
これ大明見れば則ち小明滅す,日月の光隱れるなり。
晝夜寒暑の令廢れて,陰陽その和を失うなり。
此大明の德を藏さざるゆえんなり。
これ喻える所の意,蓋し人の本元固らず,
外に發越して空竅疏なれば,則ち邪虛に乘ずるを得て
これを害するをいうなり。空は孔に同じ。)

陽氣は閉塞し,地氣は明を冒す,
(若し天氣自ら用いれば,必ず孤陽上亢し,陰氣を閉塞す,
則ち地氣を隔絕し,光明を冒蔽ぼうへいするなり。)

雲霧精せざれば,則ち上に應じて白露下らず。
(霧は雲の類,露は雨の類。
陰陽應象大論曰く:地氣は上って雲になり,天氣は下って為雨になる
;雨は地氣に出て,雲は天氣に出る。
若し上下の痞隔すれば,則ち地氣升らず,雲霧上らず精を得ず,
天氣降りず,白露下に応ずるを得ざるがごとし,
是即ち至陰虛すれば天氣絕し,至陽盛んなれば地氣不足すと謂うなり。
吳氏曰く:人身の膻中の氣は,なお雲霧のごときなり。
膻中の氣化すれば則ち水道を通調し,下りて膀胱輸る。
若し膻中の氣化せざれば,則ち水道を通調し能わずして,下りて膀胱に輸る,
降下の令失す,なおこれ白露降らざるがごときなり。)


前章の四氣調神の春夏秋冬の変化に応じる養生法に対し、
陰陽がどちらかに偏ることによって起こる天変地異があるように、
人体の中でも陰陽の偏りで健康が害されるので
気候の変化に応じて生を養うべきであると説いております。


ヘラジカのフィギュア
ヘラジカのフィギュア

皆さんGWはいかがお過ごしでしょうか?
今日はこどもの日ですね。あまり外出ができないので
家にあるヘラジカのフィギュアを撮りました。


参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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