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為沢です。

今日は『類経』の続きを紹介して参ります。


攝生類

四、四氣調神

『素問』四氣調神論 &『類経』による解説

春三月此謂發陳
啟也故也
春陽上升發育庶物啟故從新故曰發陳

天地俱生萬物以榮
萬象更新也夜臥早起廣步於庭大也
所以布發生之氣也

被髮緩形以使志生
和緩也舉動和緩以應春氣
則神定而志生是即所以使也後彼此

生而勿殺予而勿奪賞而勿罰
皆所以養髮生之德也
故君子於啟蟄不殺方長不折與同

此春氣之應養生之道也
四時之令春生夏長秋收冬藏
凡此應春氣者正所以養生氣也

逆之則傷肝夏為寒變奉長者少
不順也承也肝屬木王於春
春失所養故傷肝肝傷則心火失其所生
故當夏令則火有不足而寒水侮之因為寒變
寒變者變熱為寒也
春生既逆承生氣而夏長者少矣


和訓:
四気調神

『素問』四氣調神論『類経』による解説

春の三月此を發陳と謂う。
(發はひらくなり陳はふるきなり
春陽上升して庶物を発育し、故きを啓き新しきに從う。
故に發陳と曰う

天地と俱に生じ萬物以て榮ゆ
(萬象更に新たなり
夜は臥し早く起き廣く庭を步き廣は大なり
發生の氣を布くゆえんなり

髮を被り,形を緩くして以て志をして生ぜしむ
(緩は和緩なり舉動和緩にして以て春氣に応ずれば
則ち神定まりて志生ず是即ち使うゆえんなり後これに放え

生かして殺すこと勿れ予えて奪うこと勿れ賞めて罰すること勿れ
(皆發生の德を養う所以なり
故に君子はちつを啓くも殺さず長ずるに方って折らず
予は與と同じ

此れ春氣の應生を養うの道なり
(四時の令春は生じ、夏は長じ、秋は收め、冬は藏す
凡そ此春氣に応ずるものは正に生氣を養う所以なし

之に逆らえば則ち肝を傷り夏に寒變をなす長を奉ずる者は少し
(逆は不順なり奉は承るなり肝は木に屬して,春に王ず。
春に養う所を失う故に肝を傷る。
肝傷られるときは則ち心火その生ずる所を失う
故に夏令に当り則ち火に不足あって寒水これを侮どる。
因って寒變をなす寒變は,熱に變じて寒をなすなり
春生既に逆えば生氣を承けて夏に長ずる者少なし


春三ヶ月とは立春から立夏にかけての三ヶ月のことで
春は古いものを推し開き、新しきものを出す季節である。
春の理想的な過ごし方について述べているのと、
これに逆らえば肝(木)を損傷し、
心火を生じるところを失うことで、
夏に寒病を起こすぞと解説しております。


京都鉄道博物館にて
京都鉄道博物館にて

参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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