<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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こんにちは、為沢です。
『格致餘論』の続きを紹介して参ります。
格致餘論:癰疽當分經絡論
余從叔父平生多慮,質弱神勞,
年近五十,忽左膊外側廉上起一小紅腫,大約如慄。
予視之曰:慎勿輕視,且生與人參大料作湯,得二、三斤為好。
人未之信,謾進小帖數服,未解而止。
旬余值大風拔木,瘡上起一道紅如線,繞至背胛,直抵右肋。
予曰:必大料人參少加當歸、川芎、陳皮、白朮等補劑與之。
後與此方兩閱月而安。
又東陽李兄,年逾三十,
形瘦膚厚,連得憂患,又因作勞,
且過於色,忽左腿外側廉上,一紅腫,其大如慄。
一醫問其大腑堅實,與承氣兩帖下之,不效。
又一醫教與大黃、硃砂、生粉草、麒麟竭,又二、三帖。
半月後召予視之,曰:事去矣。
癰と疽は経絡に分けるべきであるということについて
・癰…
癰には”塞ぎ止める”という意味があり、邪気が滞って経脈気血を塞ぎ、
局部に腐乱・化膿などの変化が現れる疾患の総称。
・疽…
阻滞し不通になるという意味があり、
邪が気血を阻滞させることによって起きる
肌肉・筋・骨の化膿性疾患を指す。
①朱丹渓の叔父さんの症例と、②李氏の症例を紹介しております。
①では補剤を与え、生気を扶けることで気血を滋養し改善した症例で、
②は、承気湯などで利薬を用いて生気を虚してしまい
手遅れになってしまったと紹介しております。
なんでもかんでも攻撃的に治療すれば良いというわけではなく、
しっかり邪正盛衰を見極めることが大事になって参ります。
参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
我が家にいる亀の親子(置物)です。
為沢