<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
       ↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら


為沢です。

今日は『類経』の続きを紹介して参ります。


攝生類

三、古有真人至人聖人賢人

『素問』上古天真論 &『類経』による解説

其次有賢人者法則天地
次聖人者謂之賢人善也才德之稱效也式也
天地之道天圓地方天高地厚天覆地載天動地靜
乾為天乾者健也坤為地坤者順也
君子之自強不息安時處順能復能載能包能容
可方可圓可動可靜是皆效法天地之道

象似日月
放也肖也
日為陽精月為陰精月以夜見日以晝明
日中則昃月盈則虧日去則死日來則生故賢人象似之

辨列星辰
別也分解也
二十八宿為星之經金木水火土為星之緯
經有度數之常緯有進退之變日月所會謂之辰辰有十二謂之次
會當朔晦之期次定四方之位故賢人辨列之

逆從陰陽
反也順也陽主生陰主死
陽主長陰主消陽主升陰主降升者其數順
降者其數逆然陽中有陰陰中有陽
盛衰不可不辨也故賢人逆從之

分別四時
四時義見下章

將從上古合同於道亦可使益壽而有極時
隨也盡也賢人從道於上古
故亦可益壽而但有窮盡耳
嗚呼人操必化之器托不停之運烏飛兔走誰其免之
獨怪夫貪得者忘殆自棄者失時時其有止也若之何
蓋不知時命耳彼賢人者則不然也


和訓:
古に真人、至人、聖人、賢人あり

『素問』上古天真論『類経』による解説

其の次に賢人なる者あり法を天地に則り
(聖人に次これを賢人という賢は善なり才德の称法は效うなり
則は式なり天地の道天は圓にして地は方天は高く地は厚し
天は覆い地は載る天は動き地は靜なり
乾を天となす乾は健なり坤を地と為す坤は順なり
君子は自らを強くして息まず時に安んじ順に処す。
能く復い能く載せ能く包み能く容る
方なるべし圓なるべし動なるべし靜なるべし
是皆法を天地の道に效う

象を日月に似り
(象は放うなり似は肖なり
日は陽精となし月は陰精となす
月は夜を以て見われ日は昼を以て明らかなり。
日は中ばすれば則ちかたむ月は盈つれば則ちかけ
日去るときは則ち死し日來るときは則ち生く
故に賢人は象をこれに似る

辨星辰を弁列し
(辨は別なり。列は分解なり。
二十八宿は星の經となす,金,木,水,火,土は星の緯なり。
經に度數の常あり,緯に進退の変あり。
日月の会する所これを辰という,辰に十二あり、これを次という,
会は朔晦の期に当り,次は四方の位を定む,故に賢人はこれを弁列する。)

陰陽に逆從し
(逆は反なり。從は順なり。陽は生を主どり,陰は死を主どる,
陽は長ずるを主り,陰は消ずるを主どる。
陽は升るを主どり,陰は降りるを主る。
升るものはその數は順,
降りるものはその數は逆にして,
陽中の陰あり,陰中に陽有り,
盛衰弁ぜざるべからざるなり,故に賢人はこれを逆從す。)

四時を分別す,
(四時の義は下章に見ゆ。)

將に上古に従い,道に合同す,
亦寿いを益して,極むる時あらむべし。

(將は,隨なり。極は,尽なり。賢人は上古の道に從がう,
故にまた寿いを益すべく,而して但だ窮り尽くすことあるのみ。
嗚呼!人は必化の器を操り,不停の運を託す。
烏は飛び兔は走る,誰かそれこれを免かれん?
獨り怪しむ夫れ得ることを貧る者は殆きを忘れ,
自らを棄てる者は失す。時はそれを止まることあるなり,
若かこれを何せん?
けだし時命を知らざるのみ,彼の賢人は則ちしからざるなり。)


最後に賢人についての解説です。
真人、至人、聖人、賢人と解説してきましたが、
それぞれ養生の方法の違いがあり
それが寿命に関わってくることを述べております。
どれも生物として理想的な過ごし方を述べているように思えますが
正直 凡人の私ではそれぞれの違いがよく分かりません笑
天地陰陽の理に則り生活することを啓発しております。


熱帯魚
熱帯魚

参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here