<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
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どうも、新川です。
前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。
今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。
《原文》
六極者、
一曰気極、令人内虚、五臓不足、邪気多、正気少、不欲言。
二曰血極、令人無顔色、眉髪堕落、忽忽喜忘。
三曰筋極、令人数転筋、十指爪甲皆痛、苦倦不能久立。
四曰骨極、令人痠削歯苦痛、手足煩疼、不可以立、不欲行動。
五曰肌極、令人羸痩無潤沢、飲食不生肌膚。
六曰精極、令人少気、噏噏然内虚、五臓気不足、髪毛落、悲傷喜忘。
→虚労における六極(気極、血極、筋極、骨極、肌極、精極、)
の解説がなされており、
「六極」とは、
重度の虚損の状態を指す。
国語辞典では
上下東西南北をあらわす六合と同意味としているが、
意味を考えると遠く、
六合におけるその他の解釈として、
十二経別を陰陽表裏関係で合わせた際に6対になる=六合
からの繋がりが得やすいか。
また、
(正気の)虚が極まるということで、
各症状をみても
精神状態の不調を示す
「忽忽喜忘」「悲傷喜忘」や
身体的な部分で
「苦倦不能久立」「不可以立、不欲行動」
などの所見がみられる。
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上記の六の解釈にもつながるところで、
古代中国には陰陽論(二)や五行論(五)の他に
易に代表される三才思想(三)があります。
六は(三)の倍数。
其ノ四に続く
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
葉っぱが独特ですね。