<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
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生体から生じるあらゆるものから、
身体の状態を読み取ることは
東洋医学の大きな特徴であります。
汗や大小便など身体から出てくる代謝物、分泌物なども
重要な情報となります。
さて、
今回はそのような中でも
「おなら」についてみていきます。
一般的には
ガスや放屁という言い方もされますが、
東洋医学では
失気、矢気、転矢気
と称され、
その出典は、
傷寒論の陽明病に関わる節に出てきます。
「陽明病、潮熱、大便微鞕者、可與大承氣湯。
不鞕者不可與之。若不大便六七日、恐有燥屎、
欲知之法、少與小承氣湯、湯入腹中、轉失氣者、
此有燥屎、乃可攻之。若不轉失氣者、
此但初頭鞕、後必溏、不可攻之、攻之必脹滿不能食也。
欲飮水者、與水則噦。其後發熱者、必大便復鞕而少也、
以小承氣湯和之。不轉失氣者、愼不可攻也。小承氣湯。」
(傷寒論 条文二百九 より抜粋)
→【古医書】傷寒論: 弁陽明病脈証并治 二百九章
「陽明病、讝語、發潮熱、脉滑而疾者、小承氣湯主之。
因與承氣湯一升、腹中轉氣者、更服一升。
若不轉氣者、勿更與之。明日又不大便、脉反微濇者、裏虛也、為難治、不可更與承氣湯也。」
(傷寒論 条文二百十四 より抜粋)
→【古医書】傷寒論: 弁陽明病脈証并治 二百十三章・二百十四章
いずれも
腸内に燥屎(乾燥した硬い便)があるかを見極める際に
まず服薬させ、
その後、転矢気(放屁)の有無でその後の身体の状態を判断するというものです。
おならと言えども侮ること勿れ、
重要な手がかりになることがよく分かります。
参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』 東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
参考サイト:
『傷寒論』(京都大学附属図書館所蔵)
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。