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こんにちは、為沢です。
今日は成無已についてご紹介します。

成無已せいむい

(1063年頃〜1156年)

宋代の聊攝(今の山東省陽谷縣)の人で、
代々医家の家に生まれ、成無已も若い頃から医者として働き、
その傍ら 張仲景の『傷寒論』の研究に没頭し、
約40年の歳月を経て『注解傷寒論』を編纂しました。
同書は王叔和が整理した「傷寒論」を原本とし、
『内経』や『難経』などの理論に依拠し
“経を以て論を解く”という方法で
傷寒論の解説に試みております。
この書は『傷寒論』全巻に対する現存する最古の注解書であります。
成無已はこの他にも『傷寒明理論』四巻も著しており
いかに傷寒論に没頭し研究していたかが見て取れます。

成無已は齢90生き、その生涯を医学に捧げ、
彼の死後『傷寒明理論』は1158年頃に出版、
『注解傷寒論』は、王鼎によって刊行され
こうして成無已の著作は世に伝わることになりました。


参考文献:
『東洋医学 基礎編』
『いちばんわかる!東洋医学のきほん帳』学研
『東洋医学概論』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経素問』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

アイキャッチ画像:
京都大学貴重資料デジタルアーカイブより
『傷寒論注解 1巻』
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00003166

為沢

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