<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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為沢です。
今日は『類経』の続きを紹介して参ります。
攝生類
三、古有真人至人聖人賢人
『素問』上古天真論 &『類経』による解説
其次有聖人者,處天地之和,從八風之理,
次真人、至人者,謂之聖人。聖,大而化也。
聖人之道,與天地合德,日月合明,四時合序,鬼神合吉凶。
所以能處天地之和氣,順八風之正理,而邪弗能傷也。
八風義見運氣類三十五,有圖。
適嗜欲於世俗之間,無恚嗔之心,
適,安便也。恚?怒也。嗔,惡也。
欲雖同俗,自得其宜,隨遇皆安,故無嗔怒。
嗜音示。恚音畏。嗔,昌真切。
行不欲離於世,
和其光,同其塵也。
被服章,
五服五章,尊德之服。皋陶謨曰:天命有德。五服五章哉。
舉不欲觀於俗,
聖人之心,外化而內不化。
外化所以同人,故行不欲離於世;
內不化所以全道,故舉不欲觀於俗。
觀俗者,效尤之謂。
外不勞形於事,內無思想之患,
以恬愉為務,以自得為功,
形體不敝,精神不散,亦可以百數。
恬,靜也。愉,悅也。敝,壞也。
外不勞形則身安,故形體不敝;內無思想則心靜,故精神無傷。
內外俱有養,則恬愉自得而無耗損之患,故壽亦可以百數。
恬音甜。愉音俞。
和訓:
古に真人、至人、聖人、賢人あり
『素問』上古天真論 & 『類経』による解説
其の次に聖人なる者あり,天地の和に處し,八風の理に従う,
(真人、至人に次ぐ者,これ聖人と謂う。聖は,大にして化す也。
聖人の道は,天地と德を合し,
日月と明を合し,四時と序を合し,鬼神と吉凶を合す。
能く天地の和氣に處し,八風の正理に順って,邪傷ること能わざるゆえん也。
八風の義は運氣類三十五に見ゆ,圖翼にもあり。)
嗜欲を世俗の間に適いて,恚嗔の心無く,
(適は安便なり。恚は怒りなり。嗔は惡むなり。
欲は俗と同じと雖も,自ら其の宜しきを得て,
遇に隨って皆安んず,故に嗔怒無し。
嗜、音は示。恚、音は畏。嗔は,昌真切。)
行い世を離れることを欲せず,
(其の光を和らげ,其の塵を同じくする也。)
服章を被り,
(五服,五章は尊德の服。
皋陶謨に曰く:天は有德に命ず。五服,五章なるかなと。)
舉げて欲を觀ること俗せず,
(聖人の心,外に化して內に化せず。
外に化するは人に同じくするゆえんなり,
故に行い世を離れることを欲せず。
內に化せざるは道を全うするゆえんなり,
故に舉げて俗を觀ること欲せず。
俗を觀る者は,尤を效うことを謂う。)
外は形を事に勞せず,內に思想の患いなく,
恬愉を以て務めと為し,自ら得るを以て功と為し,
形體を敝らず,精神散せず,亦百を以て數うべし。
恬は靜なり。愉は悅なり。敝は壞なり。
外に形を勞せざれば則ち身は安し,故に形體を敝らず
內に思想無ければ則ち心は靜なり,
故に精神を傷ること無し。
內外俱に養うことあれば,則ち恬愉を自得して耗損の患いなし,
故に壽い亦百を以て數うべし。
恬、音は甜。愉、音は俞。
聖人についての解説です。
参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
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是非参考文献を読んでみて下さい。
為沢