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為沢です。

今日は『類経』の続きを紹介して参ります。


攝生類

三、古有真人至人聖人賢人

『素問』上古天真論 &『類経』による解説

其次有聖人者處天地之和從八風之理
次真人至人者謂之聖人大而化也
聖人之道與天地合德日月合明四時合序鬼神合吉凶
所以能處天地之和氣順八風之正理而邪弗能傷也
八風義見運氣類三十五有圖

適嗜欲於世俗之間無恚嗔之心
安便也怒也惡也
欲雖同俗自得其宜隨遇皆安故無嗔怒
嗜音示恚音畏昌真切

行不欲離於世
和其光同其塵也

被服章
五服五章尊德之服皋陶謨曰天命有德五服五章哉

舉不欲觀於俗
聖人之心外化而內不化
外化所以同人故行不欲離於世
內不化所以全道故舉不欲觀於俗
觀俗者效尤之謂

外不勞形於事內無思想之患
以恬愉為務以自得為功
形體不敝精神不散亦可以百數
靜也悅也壞也
外不勞形則身安故形體不敝內無思想則心靜故精神無傷
內外俱有養則恬愉自得而無耗損之患故壽亦可以百數
恬音甜愉音俞


和訓:
古に真人、至人、聖人、賢人あり

『素問』上古天真論『類経』による解説

其の次に聖人なる者あり天地の和に處し八風の理に従う
(真人至人に次ぐ者これ聖人と謂う聖は大にして化す也
聖人の道は天地と德を合し
日月と明を合し四時と序を合し鬼神と吉凶を合す
能く天地の和氣に處し八風の正理に順って邪傷ること能わざるゆえん也
八風の義は運氣類三十五に見ゆ圖翼にもあり

嗜欲を世俗の間に適いて恚嗔の心無く
(適は安便なり恚は怒りなり嗔は惡むなり
欲は俗と同じと雖も自ら其の宜しきを得て
遇に隨って皆安んず故に嗔怒無し
嗜、音は示恚、音は畏嗔は昌真切

行い世を離れることを欲せず
(其の光を和らげ其の塵を同じくする也

服章を被り
(五服五章は尊德の服
皋陶謨に曰く天は有德に命ず五服五章なるかなと

舉げて欲を觀ること俗せず
(聖人の心外に化して內に化せず
外に化するは人に同じくするゆえんなり
故に行い世を離れることを欲せず。
內に化せざるは道を全うするゆえんなり
故に舉げて俗を觀ること欲せず
俗を觀る者は尤を效うことを謂う

外は形を事に勞せず內に思想の患いなく
恬愉を以て務めと為し自ら得るを以て功と為し
形體を敝らず精神散せず亦百を以て數うべし

恬は靜なり愉は悅なり敝は壞なり
外に形を勞せざれば則ち身は安し故に形體を敝らず
內に思想無ければ則ち心は靜なり
故に精神を傷ること無し
內外俱に養うことあれば則ち恬愉を自得して耗損の患いなし
故に壽い亦百を以て數うべし
恬、音は甜愉、音は俞


聖人についての解説です。


青い空
青い空

参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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