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為沢です。

今日は『類経』の続きを紹介して参ります。


攝生類

三、古有真人至人聖人賢人

『素問』上古天真論 &『類経』による解説

故能壽敝天地無有終時此其道生
盡也真人體合於道故後天地而生
原天地之始先天地而化要天地之終
形去而心在氣散而神存故能壽敝天地而與道俱生也

中古之時有至人者淳德全道
極也厚也至極之人其德厚其道全也

和於陰陽調於四時
合也合陰陽之變化調順也順時令之往來

去世離俗積精全神
去世離俗藏形隱跡也積精全神聚精會神也

遊行天地之間視聽八遠之外
至道之人動以天行故神遊宇宙明察無外故聞見八荒

此蓋益其壽命而強者也亦歸於真人
此雖同歸於真人然但能延壽而不衰
已異於壽敝天地者矣故曰亦者有間之辭也


和訓:
古に真人、至人、聖人、賢人あり

『素問』上古天真論『類経』による解説

故に能く壽い天地を敝して,終わる時あること無し,此其の道に生く。
(敝は,尽くす也。
真の人體は道に合す,故に天地に後れて生ず。
天地の始め原んとせば,天地に先んじて化し,天地の終わりを要す。
形ち去って心在り,氣散じて神を存つ,
故に能く壽い天地を敝して道と俱に生きる也。)

中古の時に,至人なる者あり,德を淳くして道を全うす,
(至は極也。淳は厚也。至極の人は,その德は厚く,その道は全き也。)

陰陽を和し,四時を調え,
(和は合也,陰陽の變化に合す。
調は順也,時令の往來に順う。)

世を去り俗を離れ精を積みて神を全うす。
(世を去り俗を離れるとは、形を藏し隱す也。
精を積みて神を全うするとは,精を聚め神を會する也。)

天地の間を遊行し,八遠の外を視聽す
(至道の人の動は天行を以てす,
故に神は宇宙を遊び、無外を明察す,故に八荒を聞見す。)

此れ蓋しその壽命を益して強き者也,亦真人に歸す。
此れ同じく真人に歸すと雖も,但だ能く延して衰えざるなり,
已に壽い天地を敝すに異なるなり。故に亦というのは,間之あるの辭なり。


真人、至人についての解説です。


刑事コロンボ
刑事コロンボ

年内の私のブログは今日で最後です。
正月休みは遠くにお出かけできそうにないので
録り溜めしていた「刑事コロンボ」を観ます(笑)
皆様、良いお年を!


参考文献:
『类经』中医古籍出版社
『和訓語註 類經講話 一』績文堂出版
『現代語訳◎黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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