<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の
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下野です。
『素問』上古天真論篇、
序文の次、一発目に出てくる篇ですね。
黄帝は
「今どきの人間は衰えやすく、寿命が短い」と憂い、
それに対して岐伯は
「そら昔と違って、今どきの人は節度がないからね」という返答。
だから『黄帝内経』なるものがまとめられた
という歴史になっています。
ただこれを読んでいて
本当に万民に向けられたものなのか?という
疑問が湧いてきたわけです。
以前にも記事で書いたのですが、
この上古天真論篇に書かれているような生活を
送っていたのは一般庶民よりも
やはり王族に多かったということ。
そもそも日本でもかつてはそうでしたが、
歴史的に見ると
一般庶民というのは貧富の差があり
皆が理想的な生活を送りたくても送れないケース。
また医療体制的に乳幼児で亡くなるケースも多く、
皆が皆成人できるわけでもなく
成人できても病弱な大人になるケース。
あとは戦乱や飢饉等
本人達には全く非がないケース。
等が挙げられます。
そしてこれは
2012年の「人民網日本語版」に掲載されたのですが、
中国の歴史の中で
皇帝の平均寿命は40歳を切っていたというデータ。
勿論 皇帝は
現代で言うストレスが多かったり
(素問ではこれもいけないと記していましたね。)、
また政治的動乱、権力争いのため命を落としたという
王ならではの理由もありますが、
やはり天子の特権と豊かさがもう一つの理由とされていました。
他人がすべて生活の世話を焼き、
苦労もなく安逸な環境で身体は弱るし、
また若くして妻や多数の妃を持ち、子供を作るし、
本人が体が弱ってくると、その子孫も弱っていく。
あとは不老長寿を願うばかりに、中毒症になる者。。。
こうなると
現『黄帝内経』なるものの名称は、
黄帝という名を冠すことで
権威ある医書のような感覚にはなりますが、
実際は王族の為に収集された医書なのではと
個人的には感じてしまいます。